『家で勉強しない』
「自宅では、1日にどれくらいの時間、勉強していますか?」
9月号に引き続き、これも、入塾前の個人面談で、私が生徒本人に必ず訊くことのひとつなのですが、残念ながら、大抵返ってくるのは
「家ではほとんど勉強していません」
という答えです。生徒に質問しているのですが、むしろ、隣にいるお母様のほうから 「全然やっていません!」(-_-メ)怒
と、間髪入れずに返答があることも、しばしば…(笑)。それくらい「家で勉強しない」ということは、ある意味、普通にまかり通っていることなのかもしれません。
そんなときは、私もすかさず
「では、これからは、家で勉強しないかわりに、 教室(塾)に来て勉強してください」
と、安心していただいています。
つまり、勉強のことは、稲門学舎にお任せください!ということです。
自分の家だと、ついついテレビを観てしまう、ソファに寝そべってうたた寝zzz、といった、誘惑の種が尽きません。誘惑に負けないだけの強靭な意志を鍛えるより、誘惑そのものを遠ざけるほうが賢明です。「勉強するなら、家より塾」これは、間違いありません。実は、私自身も学生時代は「家では勉強が捗(はかど)らない」タイプでしたので、自分なりにちょっとした工夫を凝らしました。
当時、私が通っていた私立J高校には、12月から3月まで、始業時刻が9時00分にスライド(普段は8時30分始業)される「冬時間制」という、時差通学のような校則がありました。そこで私が考えたのは、朝5時に起きて、6時に自宅を出発し、7時に学校に到着して、そこから誰もいない教室で朝の2時間受験勉強をするというスケジュールです。さらに、行き帰りの電車の中では、英単語の暗記。もちろん電車の中は、勉強机はありません。机に向かう“筆記作業”ではなく、ノートに書かなくてもできる“暗記作業”をしていたわけです。すると…やれることが制限されているからでしょうか。その分、不思議と集中力が高まりました。7時から9時の「朝勉」も、電車の中での英単語暗記も、誘惑が完全にシャットアウトされている状況と言えます。
「余ったお金を貯金しよう」
このようなスタンスでは一向に貯金が増えないのと同様に、「時間があったら、勉強しよう」といっているうちは、いつまで経っても、時間をつくることはできません。勉強にあてる時間を、スケジュール作成段階で、あらかじめ「天引き」しておく。
これが、確実に学習習慣を変えるカギとなります。
「誘惑に負けるな」(^o^)丿
「自分との約束を守ろう」!(^^)!
自分の学生時代の体験を、いま目の前の生徒たちに伝える日々です。