『“地味な”サプライズ』

『“地味な”サプライズ』

    私が勤務する教室(稲門学舎 板橋校)から程近く、「クゥ・ドゥ・テル」という名のケーキ屋さん。 私は、このお店のシュークリームが大好きで、通勤途中に通りすがるたびに、ついつい立ち止まって見てしまいます。 ただ、いつも私がお店の前を通る時間帯には、【本日は完売しました】の札が出ているほどの人気商品。 なかなか、貴重な“お宝”には巡り会えません。

11月のある日。 中学3年生の男子生徒(※親しみの意味を込めて、Nちゃんと呼んでいます)から、授業が終わった帰り際に、声をかけられました。 「先生、ちょっと…」手招きされて近づいてみると、神妙な面持ち。 私の耳元で、彼が何をつぶやくのかと思いきや、
「先生、ボク…
きょう誕生日なんですm(__)m」

  と、まさかの「お祝いしてくれ」アピールでした…\(◎o◎)/!(苦笑)

小学5年生の頃から、早いものでもう4年以上も付き合いのある生徒ですが、うっかり誕生日を把握しておらず、完全に不意をつかれた私は、
「お…おめでとうwww
えっと、じゃあ…考えておくわ\(^o^)/♪」

  とだけ彼と言葉を交わし、“誕生日当日”のその場を、何とか凌ぎました。(-_-;)

思い起こせば、2年半前。   彼が中学受験で第一志望に合格した際には、お母様から素敵なプレゼントをいただいております。 そして偶然にも、明日はNちゃんのお母様も含めた「三者面談」の日。 受験に合格した当時の“お返し”に、何かできないだろうか…???そこで私は、ある“サプライズ”を思いつきました。

Nちゃんとの三者面談の当日は、午後から急な雨。出かける前、ピカピカに磨いた靴も、台無しです。 それはさておき、「客足が鈍る雨の日は、チャンス!」とばかりに、足早にお店に向かいました。 が、ここでもやはり【完売】の札…。 お目当てのシュークリームは、またのお預けとなってしまいました。 それでも、ショーケースをながめると、他にも美味しそうな洋菓子がズラリと並んでいます。 私は、ガトーショコラ(彼は、確かチョコが好きだったハズ…!)と、お母様に差し上げる用にロールケーキを選びました。

その日の夕刻。 30分ほどの三者面談を終え、玄関までお見送りです。 私は、思い出したかのように、
「そういえば…昨日は
お誕生日おめでとうございます」

  遅ればせながら、お二人に声かけしました。 お母様は、昨日の私とNちゃんとのやりとりを知りません。 「ゆうべは、何かお祝いしたのですか?」との問いかけに対して、「何にもしていないんですよね…」とお母様。 そこで私は、すかさず「実は…準備してありますよ!」と、ケーキが2つ入った箱を取り出します。 それを受け取ったNちゃんは「こういうの、“地味に”嬉しい!m(__)m」と、小躍りして、燥(はしゃ)いでいました。

ちなみに、これはよく知られた話ですが、英語で「シュー・クリーム」というと、靴磨き用のクリーム(shoe cream)のことを指します。 洋菓子のほうは、「a cream puff」が正解。 毎朝、“シュー・クリーム”で靴磨きを欠かさない私ですが、大好きな“シュークリーム”にはなかなか出会えないものです…(^o^)www

      

 

 

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