『2016年梅雨(6月号)』

『2016年梅雨(6月号)』

先月より、九州・熊本大地震で被災された方々への義援金活動として、受付カウンターに小さな「募金箱」を設置しております。子どもたちが、自分のお小遣いをポケットから取り出し、小銭を入れている姿には心を打たれます。募金に金額は関係ありません。ですが、彼らにとっての100円玉は、大人のわたしたちにしたらどれくらいの大きさなのだろうと、ふと自分の幼少時代を振り返ります。

この活動は6月末まで継続し、ひとりひとりの気持ちを集めて被災地へお届けしたいと思います。皆様のあたたかい心に感謝いたします。ありがとうございます。

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先日、新入生から学校生活での悩み相談を受けました。
Hさんは、マネ(男子サッカー部のマネージャー)を続けるか、ジョッカ(女子サッカー部のプレーヤー)に転部するかで迷っていると言います。もともと受験する前から、強豪校のマネージャーになりたいと思って志望した高校です。でも、いざ入部してみると明らかにサッカーが目的ではない新入部員(マネ)がいて、楽しくないのだそうです。メンバー的には、むしろ女子サッカー部のほうが、気の合う仲間は多い。せっかく念願叶って入部したのだから、この時期に諦めたくはないと悩んでいる。そこで私は、Hさんにこんなアドバイスをしました。

「“何をやるか”は、もちろん大事ですが
“誰とやるか”も、同じくらい大事だと思うよ」

勉強も似たようなところがあります。つまり勉強することそれ自体はもちろん大事なのですが、誰に教わるかによって、その結果は変わってくるのではないかと私は思うのです。自分自身の経験を振り返ってみても、信頼の置ける先生から教わっていた科目が、気が付けば自分の得意科目になっていたような気がします。ですから学習塾においても、誰に教わるかということは本当に大切なことです。そういった責任を感じつつ、私は仕事にあたっています。

時を同じくして、就職活動中の大学4年生から、こんな進路相談を受けました。
仕事の内容としてはA社が希望だが、社内の人や雰囲気はイマイチ。一方、B社はもともと希望していた仕事内容ではなかったけれども、いざ面接で足を運んでみると、社員の方々の人柄は自分に合っているような気がする。その両方から内定を貰ったが、どちらにしたら良いか。そんな彼に、“もし私があなたの立場だったら”と前置きした上でアドバイスしました。

「私は、B社を選択します。
 B社の人たちとなら、どんな仕事でも楽しくなりそうだよね」

部活で3年間を共にする同級生。会社で一緒に働く人たち。どちらを選択するかに、正解はありません。ただし、時間を共にする仲間は本当に大事です。

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後日談ですが、例の新入部員は、志半ばで退部させられてしまったようで、Hさんは心置きなくマネージャーを続けられているそうです。責任感の強い人は、たとえ困難な場面に遭遇したとしても、そう簡単に諦めたりしないということを、私はHさんの姿勢から学びました。

稲門学舎 板橋校
根本 渉

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