１１月下旬、私は中学３年のある生徒（Ａ君）と面談をしました。Ａ君は、私立の中高一貫校に通っており、すでに附属の高校への進学が決まっていました。中3生の中でも、一足早く高校への進学が決まったのですが、そんなＡ君には“とても大きな悩み”がありました。

“悩み”の正体は、「英語」。
Ａ君は、以前から英語が大の苦手で、その苦手意識から英語を真面目に勉強することを避けてきました。しかし、いざ高校への進学が決まってみると、これまで以上に英語に対して不安を感じているということでした。

私は迷わず、Ａ君にこう提案しました。それは、「稲門学舎の正月特訓合宿に参加し、苦手な英語をゼロから学習し直す」でした。
稲門学舎の特訓合宿は、まだ外も暗い早朝から、深夜遅くまで、文字通り一日中、ひたすら勉強です。普段の生活では味わう事のない学習環境の中で、自ら立てた目標の達成を目指して授業を行います。

私はＡ君に言いました。「苦手な英語を克服するために、正月合宿に行きなさい！」すぐには返事がありませんでした。Ａ君の中での迷い・葛藤が伝わってきました。Ａ君が答えを出すまで、面談は１時間ほど続きました。そしてついに、私の説得を受け入れて、Ａ君は「英語を合宿で克服してきます」という返事をしてくれました。

そして、
正月特訓合宿が無事に終了しました。
教室では１月の通常授業が始まり、合宿後初めてＡ君が教室にやってきました。
Ａ君の以前とは見違えるほど、とても達成感に満ち、自信をつけた表情に、私はすぐに気が付きました。しかし、一番びっくりしていたのは、Ａ君の英語の担任の先生です。

担任「須山先生…！」
私「はい。」
担任「Ａ君の様子が・・・全く違うんです！」
私「はい。」
担任「今まで出来なかった問題や、理解できていなかったことが、全てできるようになっているんです！！」
私「はい。」
担任「苦手な英語を・・・克服したみたいです！！」

Ａ君の担任の先生は、それはそれは喜んでいました。

Ａ君の英語の特訓合宿カリキュラムは、「中学1年からの総復習」でした。そして、Ａ君の合宿の目標は、「苦手な英語を克服する！」でした。
稲門学舎の特訓合宿という“非日常的な空間”に身を置き、自らうち立てた目標を達成すべく必死に頑張ったＡ君。誰しもが休みたい・遊びたいと思う「大晦日・お正月」ですが、Ａ君は苦手を克服するため、特訓合宿参加の道を選択し、私の期待以上に頑張ってくれました。（Ａ君、とても素晴らしい！！）

合宿後のＡ君の様子を見た私は、「これで彼も英語に自信を持ち、胸を張って高校へ進学できる！」ということを確信しました。