『2012夏季特訓合宿』

『2012夏季特訓合宿』

 
8月12日(日)から8月16日(木)までの4泊5日。今年も、恒例の『夏季特訓合宿』が開催されました。昨年までの川崎(神奈川県川崎市)から晴海(東京都中央区)へと開催地が変わり、新天地へ向かうワクワクした期待と、総勢60名以上の生徒・講師を束ねる引率責任者としての決意を胸に、今まで以上の緊張感を持って臨んだ合宿でした。

1日12時間・5日間で52時間の授業は、非常にハードなスケジュールです。もちろん勉強が中心の合宿ではありますが、勉強さえしていれば他は何をやっても良いという訳ではありません。自分自身の学習目標を達成させるためには、規律ある環境の中で自らを律する力が必要です。この合宿で私が生徒の皆さんへ伝えたかったこと、伝え続けたこと。以下、2つのキーワード(諺)を引用しながら、5日間を振り返ってみたいと思います。

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                                      1.郷に入っては 郷に従え

合宿の醍醐味は何か?と言うと、それは、日常生活では味わえない学習環境。つまり「“非日常空間”で勉強ができる」ということです。ここが、自宅で一人黙々と勉強するのと大きく異なる点です。同じ空間には、自分だけではなく周りにも高い意識を持った仲間(受験生)の姿。ですから、自分だけ気を抜いている暇はありません。初めて参加する生徒は、まず周りにいる仲間たちの意識の高さに「自分も負けていられない!」と刺激を受けます。

家ではなく、敢えて合宿に来て勉強するのですから、様々な規律・ルール・制約に則った上で、机に向かわなければなりません。①食事休憩後は開始3分前には着席する。②チャイムが鳴ったら途中でも一旦手を止める。③トイレ・給水は休み時間内に済ませる(授業中はむやみに立ち歩かない)。等々…授業関連だけでも、これだけの細かなルールがあります。“郷に入っては郷に従え”とは、「その土地に行ったら、そこの習慣に従うべきである」という意味の諺ですが、“合宿に来たならば、合宿の規律を守る”ことが、自分が立てた学習目標を達成する上での、最低限のマナーと言えるのかもしれません。厳しい制約があるからこそ、それを乗り越えたときに、自分が期待していた以上の大きな達成感を得られるのです。

                                        2.立つ鳥 跡を濁さず

そして、もうひとつ。授業クラス入れ替えの際には、必ず机の上をキレイにしてから座席を移動することも、マナーのひとつとして徹底しました。それは、「次にこの席に座る生徒が、気持ちよく使えるように」するための心配り。「立ち去る者は、後始末をきちんとするべきだ」という意味の“立つ鳥跡を濁さず”が、ピッタリあてはまる状況です。

自分の部屋であれば、そんなことは必要ないかもしれませんが、合宿期間中は、“自分さえ良ければ良い”という甘えを一切無くし、集団行動していく中で、他人への思いやりを学ぶことができます。初日は、非日常空間(合宿)の規律にいささか気後れしていた生徒も、2日目・3日目あたりになると、「自分の行動や言動が、周りへどんな影響を及ぼすのか」しっかり考えて行動するようになります。

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『2012夏季特訓合宿』を完了し、いま私が想うことは、「知力・体力だけではなく、5日間を乗り切るには、精神力(メンタル)が鍵を握る」ということです。

たとえば、次の日に部活で大事な試合があると、眠れなくなってしまう。目の前に憧れの先輩がいると、食事がうまく喉を通らない。食欲や睡眠欲ですら緊張感によって抑制される場面は、日常生活でも遭遇することがあるかと思います。不思議なもので、私自身も、合宿期間中に眠くなることはありませんし、お腹が空くこともありません。では、寝ないのか?食べないのか?と言うと、もちろん体が資本ですから、必要最低限の睡眠と食事は摂ります。合宿に対する張り詰めた想い(使命感や緊張感)がそうさせるのかもしれません。さらに、体のことで言うと、皮膚の炎症を抑えるために私が常用していた薬を5日間だけ止めてみました。そして合宿が終わって帰ってきてみると、その病気は治っていました。“合宿療法”とでも言うのでしょうか。「病は気から」と言いますが、ココロの持ち方次第で、カラダはこうも変わるものなのかと、自分でも驚きの出来事でした。

勉強以外でも、これだけたくさんの気付きを得られる、稲門学舎の『特訓合宿』。次回は、『2013正月特訓合宿』12月30日(日)~1月2日(水)です。皆様のご参加を、心よりお待ちしております。
 
 
 

 

 

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