『誰かに期待されていますか?』

『誰かに期待されていますか?』

皆さんは最近、「自分が誰かに期待されている」と意識したことはありますか?
意識したことがある方は、その時、どう感じましたか?「重荷」だとマイナスに感じたでしょうか?

我々塾の講師は、「生徒の成績を上げる」「志望校に合格させる」という期待をビシビシ感じながら、また意識しながら指導にあたっています。その「期待」が喜びであり、誇りであり、プレッシャーであったりもします。それが我々の「やりがい」になるわけです。

一方、我々の「生徒(子ども)に対する期待」が大きすぎると、そのプレッシャーとしての側面が大きくなりすぎて、生徒をつぶしかねないのではないか、ということも我々は考えています。なので、出来るところから課題を出し、コツコツと積み重ね、生徒に自信をつけさせてから、徐々にその期待を大きくしていく、つまり生徒への宿題・課題量を増やしていくのです。最初から期待を与えすぎないこと。これが基本だと思っていました。

ところがある日、高3の女の子が私に教えてくれました。

「私は都立高校受験で失敗して、大学受験で成功するために、目標を決めて今まで頑張ってきたけど、『本当に受かるの?私なんかが受かるはずない。どうせ私はダメなんだ。』という自分が常にいるんです。周囲も『すごいね。頑張ってね。』と言ってくれるけど、『アンタなんか受かるはずがない』っていうのを感じていました。だからこの塾で、『自分が合格するためには何をすればいいか』を本気で考えて、いっぱい課題を出して指示してくれるのが、とても嬉しいです。私は、人生でこんなに期待されたことが今までないので、本当に嬉しいです。でも、同時に、課題に100%応えきれていない自分の能力の低さが、本当に悔しいです。それが……悔しいです。でも先生達が私のことを諦めないでいてくれるから、頑張ります。私も絶対に諦めません。」

胸が熱くなりました。頭が下がる想いでした。

学校など周囲から「期待されない」ことに慣れている子どもにとって、他の大人からの「期待」がどれだけの重要性を持つか、私は甘く判断していました。「誰にも期待されない人生」の悲しみ・辛さを、忘れかけていました。

「課題の量」は「期待の量」です。
塾に通う生徒達が、「私は期待されているんだ。」ということを意識できるように、これからも指導していきます。

 

 

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