『1本の電話』

私が公休日をいただいている火曜日、1本の電話が西日暮里校にありました。
西日暮里校の生徒ではなく、私が数年前に教務として在籍していた高田馬場校の生徒の
Sさんからでした。

水曜日に出社した私は、“引継ノート”の中にSさんの名前を見たとき、ただただ「懐かしい~」の一言でした。「さんから改めてお電話します。」とのことだったので、業務をしながら待っていたのですが、その日にさんからの電話はありませんでした。次の日もその次の日も電話はなく、とうとうその週に電話はありませんでした。

なんだか逆に心配になってきて、こちらから電話をかけるとお母様が出られ、数時間後、Sさん本人から電話がきました。

明るく丁寧な口調、10代とは思えない言葉遣い、まさしくSさんでした。懐かしさが込み上げてきます。
「お電話できなくて申し訳ありませんでした。今、○○大学の医学部に通っているんです。」
と、サラっと伝えてくれましたが、もう少し聞いてみると、他にもいくつか医学部の合格を勝ち取り、中には特待合格もあったそうで、「本当におめでとう、素晴らしいね。」の一言でした。

当時のさんは、「本当に礼儀正しい生徒」という印象が強い生徒でした。担当教師ではない他の教師や教務スタッフにもきちんと挨拶をしていましたし、稲門で受講している数学が、定期試験で100点を取った時、「皆様のおかげです。」と、わざわざ教務カウンターに報告に来てくれたときには、敬服の念を抱いたのを今でも覚えています。

授業中、Sさんは非常によく質問をし、教師の解説に頷き、「出来ないこと」を「出来ること」に変えていくことを楽しんでいるようでした。
「出来ないことが出来るようになる。」というシンプルなことは、1つ1つの積み上げを自身の成長として喜び、それを手放さないようにトレーニングすることであり、それが本物の学力になるのだと、私はSさんを見ていて強く感じました。

本当に嬉しいお電話でした。

 

 

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