『3歳の娘を見ながら』

『3歳の娘を見ながら』

私には3歳間近の娘がいます。やっと、物の名前を覚え始め、会話もある程度できるようになりました。そんな娘を見ていて感じることは、「人はマネをして成長していくのだな」とつくづく思うのです。

アニメを見ては、主人公になりきり、話し方・口癖・食べ方・身振り手振り…。
自分の周りのすべてから影響を受けているのです。そして、私のマネもし始めました。
私が横になってテレビを見ていると、娘も横に来て、全く同じ姿勢でテレビを見ます。私がティッシュで鼻をかむと、娘もティッシュをとって鼻をかもうとします。そして、私が机で数学を解いていると、娘もどこからかチラシとシャープペンを持ってきて、何やら隣で書き始めたのです。
「この子は天才かもしれない!!!」と思いきや、10分でペンを置いて、積み木に熱中しはじめました。

きっと「他人がやっていることを自分もやってみたい。」という素朴な気持ちの表れだと思うのです。3歳の娘が持っているこの感情は、私の幼児期にもあったでしょうし、稲門学舎の教師も生徒達も、皆さんが持っていたはずです。そして、誰しもが、成長の過程で、この『やってみたい!』というスイッチが段々小さくなるようです。それは、良くも悪くも経験の賜物です。

勉強に対してネガティブになってしまうには、必ず理由があります。もっと言うと、何らかの不満の経験があったはずです。それが、今の私のテーマです。親でも学校の先生でもない私だからこそ生徒達に与えられる影響とは…。生徒達にどんな姿を見せて、どのようにマネをしてもらえるのか…、娘を見ながら、責任を感じた瞬間でした。

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