『変えることのできない過去をくよくよ悩むくらいなら、 いま、自分に何ができるのかを考えたほうが、ましだ』
2016年の私のテーマは「着実」。
思い起こせば、母校の校訓も「着実・勤勉・自主」でした。
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2015冬期個別講習・2016正月特訓合宿が終わり、試験本番まで残された期間は、あとわずかとなりました。いよいよ、ここからが正念場です。
今回の冬期講習会、https://staging.weg.jp/class/ 12月26日から1月7日までの期間中に、私は、延べ80名の中学3年生の授業を担当しました。教科は、数学がメイン。その他にも、国語・英語・社会・理科と、すべての教科を指導する機会に恵まれ、その時間の大部分を、『過去問』の指導に費やしました。さすがに8日間で10年分の『過去問』を解いてみると、今年の入試で何が出題されるのか、大方の予想がついてしまいます。そんなときは、
「これ、今年の入試に出るよ」と伝えてきたのですが、もし“それ”が出なかったらゴメンナサイ(+o+)ただ、私もかなり細かいところまで分析したので、 出題予想に関しては、相当な自信を持っています。逆に、自信のない発言は控えていますので、悪しからず。
講習期間中に、数多くの生徒と触れ合い会話する中で発見したのは、保護者の方々だけではなく、生徒たちも、稲門学舎のホームページを閲覧しているということです。なぜ『室長レター』を読むようになったのか尋ねてみると、ある男の子が、「ほめられるかもしれないから」と、微笑ましい理由を教えてくれました。毎月・20日を過ぎたあたりから、「そろそろ更新されるかも」と、チェックしてくれているそうです。
レターを書く際、私は1つの記事を書くにあたって、最低10個は“ネタ出し”をします。様々な比較検討を重ね、そのうち世に出る“ネタ”は2~3個。残念ながら、落選となるネタも数多くあります。せっかく楽しみにしてくれている子がいるのですから、12月号で書こうとしていた「100点の答案」という“秘蔵ネタ”を掘り出してみたいと思います。
話は、昨年10月まで遡(さかのぼ)ります。
2学期の中間テスト(数学)で95点を取ったマナブ(仮名)。私は、答案が返ってきたその日のうちに、「次の期末テスト(11月)の目標は100点だ!」ということを、彼と一緒に確認しました。押しつけではなく、“一緒に”目標を考える。ここが、ひとつのポイントです。そこから、マナブの猛チャージが始まったわけでありますが、結果的には、入塾前中2の終わりに「31」だった9教科評定は、なんと、半年後中3の2学期には「43」までアップしていました。
実に12ポイントの上昇。マジで驚異的\(◎o◎)/!!!やばっ。
そんな彼が、11月に持ってきた答案がこちらです。
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【数量】
【図形】
数量50点・図形50点、見事な100点満点の答案でした。もともと素質は素晴らしい子なのですが、1年生の頃から含めて、初めての100点達成です。そりゃもう「キタ━(゚∀゚)━!」と喜んでいましたし、私もめちゃくちゃ嬉しかったです。
マナブだけではありません。「受験が終わって、高校に入ってからも稲門を続けたいです」とか、涙が出るくらい嬉しいことを言ってくれる子もいました。なんだか、“宝物”を貰ったような気がします。心に、しっかりと、しまっておきます。
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実は、年明け早々、個人的にショッキングな出来事(敢えてここで詳細は書きませんが)があったのですが、落ち着いて考えたときに、ふと思ったことがあります。それは、「自分では変えることのできないものを変えようしても、それは不可能だ」ということ。
たとえば、天気。
急な雨を嘆いていても仕方がない。
折り畳み傘を持って出掛ければ良かっただけの話です。
大雪による交通機関の遅延に腹を立ててもしょうがない。
ずぶ濡れになっても、歩けばいい。
そして「どうしようもない過去を、くよくよ考えていても仕方がない」ということ。自分が置かれた状況において「いま、自分に何ができるのか」を考えて、前進するしかないのです。だから、もし仮に第一志望に合格しなかったとしても、過去を悔やまない(※もちろん、合格のために努力を惜しまないことが大前提ですが)。たとえ自分が望んでいなかった結果であったとしても、です。そこで何ができるかを考えて行動しなければならない。前を向いて未来を創るしかない。それが、人の“運命”なのです。
どんなことが起きても、慌てる必要はない。なんとかなる。いま自分にできることをひとつずつやっていく。それが、今年のテーマ着実に込めた想いです。そして、この『室長レター』を楽しみしていてくださる方々が、今まで以上に、もっと楽しんでいただけるような“お便り”が書けたら、最高ですね。
稲門学舎 板橋校
根本 渉