『記憶術!』

皆さんは、暗記をする時、声に出して覚えるタイプですか?
それとも、黙々と覚えるタイプですか?

最終的に覚えることができるのならば、どちらでも構わないのですが、もし苦手な教科がなかなか覚えられずに苦労しているという人は、これから話すことをぜひ参考にしてみてください。

生徒との学習相談で、最近よくいただく相談のひとつに、英語がなかなか覚えられない、という内容の相談があります。
とくに、英語を習い始めて日が浅い中学1~2年生に多くみられる傾向のひとつです。

そんな生徒には、いつもはじめにこう訊きます。
私「英語の勉強をする時、かならず声に出して覚えてる?」

すると、英語が苦手という生徒の大半は、こう答えます。
生徒「いいえ。声は出していません」
 私「それなら、今日から英語を勉強するときは、いつも声に出して勉強するようにしてごらん。」
 私「本文を読む時だけじゃないよ。問題をといた後、その答えとなる英文も、設問の英文も、目に飛び込んでくるあらゆる英語を声に出しながら勉強するんだよ」

人間の記憶は、頭の中(脳)で行われます。
脳が情報を記憶する際、脳にできるだけ多くの刺激を与えた方が記憶は定着しやすくなるといわれています。

つまり、目で見て覚える(視覚)だけよりも、声に出す(口の筋肉を動かす・声帯を動かす)ことを同時に行った方が、脳にはより刺激を与えることになり、記憶が定着しやすくなる、というわけです。

さらに、自分の声を、自分の耳で聞き取りながら覚えるので、より記憶の定着に拍車をかけます。

つまり、「視覚」に加え、「発声(筋肉の動き)」「聴覚」を同時に使って記憶するのが音読というわけです。

もっといえば、記憶に大きな影響を与える刺激は、「感情」です。
記憶したい情報に「喜・怒・哀・楽」の感情を付け加えるだけで、記憶の定着はより一層良くなります(さらには、忘れにくくもなります)。

具体的には、声に出すときに少し“気持ち”を乗せて発声してみるのです。
やや大げさに、身振り・手振りを付けて、歩き回りながら、まるでドラマや舞台の台本を読んでいるかのように、読んで覚えてみましょう。

手足を動かして、体の筋肉も動かすことで、全身で覚える感じです。

英語に限らず、社会や国語、数学(公式の暗記など)にも応用がききます。
ぜひ、試してみてください。

ただし、この記憶術、唯一“欠点”があります。
それは、人前ではあまりできない、ということ。
稲門学舎の教室自習で、周りに人がいる中で声を出して勉強はできません。
自宅でも家族の誰かに聞かれるのは恥ずかしい、という人もいるでしょう。
そんな時は、自分にだけ聞こえる小声で、やってみてください。十分効果はあるはずです。
(最近の研究では、口パクでも効果がある!といわれています)

無料体験のお申込み 電話で問い合わせ