『出会いが世界の窓になる』

『出会いが世界の窓になる』

皆様こんにちは、夏休みに入り、稲門学舎では夏期講習・夏季特訓合宿とイベントが続いています。

さて、この講習会ですが、普段私がレギュラー授業で担当していない生徒を、スケジュールの関係や面談などの話し合いの結果、担当させていただくことがあります。
今年の夏もそういう生徒が何人かいました。

入塾相談で全生徒の成績状況、学習習慣は聞かせていただいております。また塾に通い始めてからは担当講師より最新のテスト・模試の状況も随時聞いていますが、やはり実際に担当してみるといろんな発見があります。それはやはり、生徒の隣に座って、ある程度時間を共に過ごしてみないとわからないものなのではないかと考えてもいます。

生徒のペンの握り方、ペンを持たない手の使い方、文章を読むときの視線の動かし方、文字の書き方、印のつけ方、わからない問題にぶつかった時の身体のサイン(徴候)など、本当に個性があり、とても興味深いものです。私自身にもいろんな身体の癖や徴候があり、妻や上司からは「わかりやすい」とよく言われています(笑)。

話を戻します。夏期講習会は6日間連続で授業を行えるので、生徒の成長や前進を感じやすく、褒める機会にも恵まれやすいものです。と同時に、授業中のちょっとした雑談をする機会にも恵まれます。
私が生徒に切り出す雑談の多くは「○○さんは本を読む?」というものです。
小説などの活字を読む習慣がない生徒には「漫画でもいいから読んでいる?」と聞いています。それは、「その生徒がどういう世界(観)を好んでいるのか」に、とても興味があるからです。その生徒の好む世界(観)と、現実の我々の世界との類似点や相違点を話しながら、勉強や職業・仕事の話につなげていくと、共感や納得をしてもらえることがよくあります。
漫画をメインで読んでいる生徒とは、そういう現実との連結が主軸になるのですが、小説をたくさん読んでいる生徒とは、お互いが読んだことのある作品から、具体的な一文を取り上げて「秀逸だよね」「美しいよね」などと盛り上がってしまいます。

今年は、生徒から「新世界より」を勧められました。理由は私も「貴志祐介」さんの作品をいくつか読んだことがあったから、という単純なものです。その日の帰り道、本屋に寄ってみると、上中下巻のボリュームに一瞬たじろぎましたが、読み終えた今では勧めてもらったことを感謝しています。生徒との授業から小説に出会い、その小説から自分の知らない世界(観)を知りました。本来であれば、私が逆のことをするべきなのですが、これも個別指導授業の醍醐味の1つかもしれません。ちなみに私がその生徒に勧めた作品は秘密です(笑)。

その生徒が次回の模試、または学校の定期テストで今回の講習で学んでくれたことを活用してくれることを切に望むとともに、自分との授業で、「こんな大人がいて、こういうスタンスで世界と向き合っている。こういう生き方もありなのかもしれない。」という、生き方を考える上での幅になってくれたらと思います。

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