『検定にチャレンジ』
高校2年生の女子生徒、Aさんから、先日こんな話を聞きました。
Aさんは、数学検定(数検)にとても興味があり、日ごろから数検の勉強を熱心にしていました。4月下旬、数検の試験を受けた日のことです。試験会場に入り席について開始時間まで待っていると、となりの席にはお父さんに付き添われた少年が着席しました。Aさんの受検級は2級なので、高校2年生レベルの試験なのですが、その少年はどう見ても小学1~2年生位だったそうです。開始時間が迫りお父さんは退室し、やがて試験が始まりました。
Aさんは日頃の学習の成果を発揮し、順調に問題を解き進めることが出来ました。ふと隣の小学生(もしかすると幼稚園生かも?)を見ると、Aさんの倍のスピードで、鉛筆を動かし、びっしりと解答欄を埋めて、涼しい顔をしてさも余裕な様子。さらに、試験開始から半分の時間が過ぎると、終了した生徒から自由退室が可能になるのですが、それを知らせるアナウンスが流れると、100名前後の高校生や社会人の中から、われ先に1番に教室を出て行った受検生が、となりの少年でした。ちなみに解答欄は全て埋められていたとのこと。Aさんは、そのスーパー小学生にすっかり驚いてしまったそうです。
検定の受検会場では、こういうことは決して珍しくはありません。
英語検定や漢字検定、数学検定といった検定試験は、学年による区別がないため、年齢を問わず上の級にチャレンジすることが出来ます。このレターを読んでくれているみなさんも、得意な分野をさらに伸ばすという意味で、どんどん上の級を目指すことを試みてはどうでしょうか?英語が得意な生徒は英検、漢字が好きな生徒は漢検、数学に自信がある生徒は数検と、それぞれ目標の級を決めてチャレンジしてみると、勉強の楽しみも見えてくると思いますよ。