よく私は生徒たちに、こんなアドバイスをします。

「勉強と部活、それぞれ両方をがんばって、充実した学生生活を送ること！」
「受験勉強だけの日々ではなく、うまく気分転換をする計画も立てること！」
「受験生でも休むときはしっかり休む。リフレッシュして、受験勉強のパワーを充電すること！」

以前、こんな受験生がおりました。

大学入試まで、残すところあと１年。
その生徒は、普段からとにかく勉強のことばかりを考えていて、睡眠時間は長くても４時間程度。起きている間は、食事以外、文字通り“勉強のみ”という生活をしていました。４月にスタートダッシュを切ったのですが、５月のゴールデンウイーク明けには、疲労からダウンしてしまいました。体調が回復するまで数週間を要し、結局のところ最初の気合の入れ過ぎが逆効果となってしまいました。

英語のことわざにこのような面白いものがあります。

☞『All work and no play makes Jack a dull boy. 』

日本語にしてみると、
「勉強ばかりしていて、全く遊びがないと、ジャックが退屈な少年になってしまう」というような意味になります。日本語にも同じようなことわざがあります。
「よく学びよく遊べ」

受験生にとって、もちろん勉強は大切です。私たちも生徒たちに毎週毎週、たくさんの宿題を出しています。その宿題を、指示されたとおりに全て行うことは当然大切なことです。しかし、それに加えて、時には楽しく遊んだり、気分転換をすることも大切なのです。

受験生だから好きなテレビを全て我慢する。それではかえってストレスを溜めてしまいます。うまく受験を乗り切るコツは、時間にメリハリをつけることです。例えば「テレビを見る時間」、「勉強をする時間」をあらかじめ決めておき、その決めたスケジュールに従って行動することが大切です。時間の管理さえ出来れば、テレビを見たり、漫画を読んだりすることも、勉強を効果的に進める要素になります。

遊びすぎてもダメ、勉強しすぎてもダメ。
「遊び」と「勉強」、それぞれバランスが大切です。そのバランスを大切にしながら、１年後の受験を目指して頑張ってください。