『勉強してきたかどうかは、質問の内容で分かる』
12月の定期考査まで1ヶ月ほどしかないというタイミングで、先月のなかばに入塾した、難関私立中に通う3年生。10月に68点だった英語のテストが、12月のテストでは81点に向上しました。学年順位も300人中30位以内に入り、次の3月の定期考査の目標を、
①英語85点
②総合順位20位以内
と設定したのですが、短期間で、これだけの成果を上げられたのには理由があります。というのも、この生徒は、毎回“良い質問”を持ってくるのです。
“良い質問”を持ってくる生徒は、例外なく勉強しています。前回与えた課題に対して疑問点がなかったどうか、わたしたちは授業の冒頭で、生徒に必ず聞くのですが、「特にありません」や「この問題の“答え”が分かりません」と返答があった場合は、黄色信号。課題を進めていれば、自ずと質問は浮上してきますし、答えそのものを聞いてくるということは、自分で考える時間を充分に取れていない証拠です。
答え合わせをして、間違えた問題をピックアップして、解説を見ても分からない問題が何なのかを明らかにする。そして、その答えになる“理由”を準備してくるのが、授業を受ける前の理想的な状態です。勉強すればするほど質問は増えますし、時間をかければかけるほど、上質な質問が生まれてきます。ですから、わたしたちは生徒が持ってくる質問の内容によって、どれくらい勉強してきたのかが分かってしまうのです。
稲門学舎では12月26日から1月7日まで「冬期講習」、その間の年末年始には「正月特訓合宿」があります。教師を唸(うな)らせる質問、大歓迎です。
稲門学舎 板橋校
根本 渉