『一人でいることを恐れない』
皆様こんにちは。年度の始まりの4月ですね。
私事で恐縮ですが、娘が先日、小学校に入学しました。親としても1つの節目となりました。ランドセルを背負って家を出る娘の姿に、正直まだ慣れていません(笑)。
稲門学舎に通って下さっている生徒の皆様一人一人にもかつてはそういう時期があり、そして今があることを強く感じました。これからも全力で一人一人と向き合っていきます。
さて、今回のテーマ『一人でいることを恐れない』について。
この時期、「友達がまだ出来ない」とか、「クラスの中で“超”一人なんですけど……」という言葉を耳にすることがありますが、「それほど気にする必要はない」というのが私の結論です。
私や周囲の経験ですが、焦って話しかけた人が自分の一生の友になるかというと、ほとんどそうではありません。気付いたらいつも行動パターンが一緒だった、という人が意外にも長い付き合いができる友人になったりします。
この『気付いたら』というのがポイントです。
前回にも書きましたが、人生は選択の連続です。
「部活動」「委員会」、大学では「授業」も選択します。
その時に、ついさっき知り合ったばかりの人の選択に、自分の選択を委ねて欲しくないのです。
「ね~、この授業、一緒にとらない?」「部活動どれにする?ここ行ってみない?」
こういうひょんなことから、人生の大事な出会いが生まれる可能性もゼロではないと思うのですが、たいがい誘った本人がまず先に抜けます(笑)。
反対に、自分一人で考えて、決めた選択の結果、出会った人というのは、自分とどこかに共通点があるはずなのです。経験上、話しかけるなら、そういう人がお勧めです。
かと言って、「一人は寂しい」と思うかもしれません。そういう時にはこの言葉を是非。
「一人でいることと、一人になってしまうことは違う」
おそらく、ほとんどの人が後者ではありません。周囲の存在に気づいていないだけです。
「本を読むこと」「勉強をすること」「考えること」「パートナーを選ぶこと」。
大事な選択は、他人に相談はしても、最後は一人で行うものです。
一人を恐れず、一人でいられる間に、未来のことを考えておいてくださいね。