ゴールデンウィークが明けた、ある日。 仕事を終えた私は、23時過ぎの帰りの私鉄で、こんなアナウンスを耳にしました。
   
「いつも、〇〇線をご利用いただき、まことに、ありがとうございます。
みなさま、本日もお勤め、お疲れさまです。」

毎晩流れる電子音声ではなく、温かい肉声。 おそらく、この車掌さんが独自で開発された“気配り”ではないでしょうか。 初めての体験でした。

10分ばかりの各駅停車を降り、最寄り駅から自宅までの商店街。 立ち寄ったコンビニでは、店員さんが会計のレジにて話しかけてきます。

「連休明けのお仕事は、いかがでしたか？
お勤め、ご苦労さまです。 明日も暑くなるみたいですよ」

ここでもまた、意表をついた気遣い。 こういうことをされてしまうと、「向かいの〇ンクスではなく、明日もセ○ンイレブンにしようかな…」という気持ちにもなります。 一晩に二度も、心を鷲掴みにされてしまいました。
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少し話しが逸（そ）れるかもしれませんが、私が生徒へ勉強を教える際、いつも心掛けていることは、「子どもの立場で、物事を考える」ということです。 “分からないところを、分かってあげられる”指導。 私も、上に書いた車掌さんやコンビニの店員さんのように、 「かゆいところに、手が届く」 そんな心くばりを、自分の生徒にもしてあげたいと感じた出来事でした。

どのように伝えれば、こちらの説明が生徒に一番伝わるのだろうか…？ 私が初めて塾で教えてから十数年が経ちますが、いまだに、毎日が試行錯誤の連続です。