『次の目標は!?』
2010年3月に王子校を開校して、来月でちょうど1周年を迎えようとしています。ひとつの教室を運営していると、様々な人と人との縁というのを、感じます。今回は、ある高校3年生のエピソードを紹介いたします。
私が日暮里校で室長をしていた頃から稲門に通っていただいているAさん。当時、彼女は中学3年生で、高校受験を目指し、夏休み前に入塾しました。そんなAさんですが、学校の先生からも「かなり厳しい」と言われていた第一志望の高校に合格し、昨年夏・3年間ぶりにご連絡をいただきました。今度は大学受験を目標に通いたいということで、それからコツコツ半年間、大学合格を目標に指導していました。そして2月の受験前、最後の授業が終わりました。それから2週間。第一志望の合格発表日を過ぎても、Aさんから連絡がありません。ずっと気がかりでいたところ、彼女が、前ぶれもなく教室に現れました。突然の来訪にびっくりしたのは、言うまでもありません。
Aさん:「全ての結果が出たら、連絡しようと思って…」
ネモト:「それで、どうだった…?」
Aさん:「…(無言)」
ネモト:「えっ?!もしかして、ダメだった?」
Aさん:「受かりました!!!!!!!!!」
教室に入ってきた第一印象で、だいたい合否は分かるものですが、中3の頃からのAさんのポーカーフェイスは、今も変わりません(笑)。長い付き合いでも読めませんでした。
ホッと胸をなで下ろしていたところ、今度は、Aさんから相談です。
「高校を卒業したら、稲門学舎の講師として働きたいのですが…」
過去に、稲門の生徒が講師に採用されたケースはありましたが、私が直接指導していた生徒から、こういったご相談をいただくのは初めてでした。非常に嬉しい、と言いますか、逆にそこまで稲門のことを考えていてくれたのは、正直嬉しい誤算でした。私は迷わず、採用試験の日程をお知らせし、彼女にこう伝えました。
「今までより、もっと勉強してもらうよ」
Aさんは苦笑いながらも、彼女の手には既に、私のバイブルとも言える『指導参考書』がしっかりと握られていました。
次の目標は、
“講師採用試験の合格”
ですね。
ガンバレ!