『成績を上げ自信を持たせる』
本当にやりたいことは、“どうしたらできるか”を考えるが、
やりたくないことには“できない言い訳”を考える
11月号にてご紹介した『凡人と成功者を分ける「紙一重」の習慣』にこんな一節がありました。まさに勉強についても、同じことが言えると、私は思います。やりたくない苦手な科目ほど、より一層時間を割かなければ、いつまで経ってもそれを克服することができません。
また、9月号に出てきた『心を整える。』において、長谷部選手も、
言い訳は、自分が抱えている問題点から、目を背けることと同じである
と言っています。「カラダが怠(だる)い」「長い時間、集中できない」等々、勉強が“できない言い訳”であれば、枚挙に遑(いとま)がありません。でもそれは自分がクリアしなければならない壁、つまり目の前の課題から逃げている証拠。そこをグッとこらえて自分と向き合い闘うことも、勉強の意義のひとつなのかもしれません。
つい最近読んだ『勉強の結果は「机に向かう前」に決まる』
の中で、著者の池田 潤さん(受験コーチ)はこのように述べています。
デキない子は、すぐに“答え”を知りたがるが、
デキる子は、“答えの見つけ方”を知ろうとする
これは私も、自分の生徒を見ていて実感していることでもあります。分からなくなるとすぐ諦めて、答えだけを知りたがる子が多いのではないかと。勉強は、答えを出してマルをもらうのが大事なのではなく、答えに辿り着く過程において、悩み、成長することが大切なのだと思います。
いまご紹介した3冊は、一見異なるジャンルではありますが、エッセンスを抽出していくと、実は大切なことが共通していました。
1.できない言い訳を探す前に、どうしたらできるか考えよう。
2.自分が抱える問題点から、目を背けない。
3.答えが出なくても、すぐに諦めない。
学生だけではなく、私たち社会人もこの考え方を忘れてはいけませんし、そういった“基礎体力”を持った子どもたちが、将来社会へ出てからも、しっかり自分の力で歩んでいける人材に成長していくのではないでしょうか。
わたしたち、個別指導塾 稲門学舎の教育理念は、
成績を上げ自信を持たせる
~未来を担う人材を育成する~
です。受験シーズンは、いよいよこれからが本番。この理念を、あらためて胸の奥深くに留めて、来年もまた自分に与えられた使命を果たすべく、仕事に取り組んでいきたいと思います。
皆様におかれましては、『室長レター』にお付き合い頂き、ありがとうございました。来年もまた、読んで下さる方々に、なにか心に感じてもらえるような“お手紙”を書き続けたいと思っております。2013年、本当にありがとうございました。