『「勉強の時間がなかなか取れない」人のオススメ勉強法』
2学期は、何かと忙しい時期です。
体育祭の練習や、文化祭の準備に、合唱コンクールの練習もあれば、部活動では試合や大会に向けての練習の日々。その合間には中間テストがあり、修学旅行から帰ってきたかと思えば、もう期末テストが間近に・・・などと1年を通じてもっともイベントが盛りだくさんなのがこの2学期です。
「毎日いそがしくて疲れる。休みが欲しい~!」
「勉強なんて、やる時間ない!」
そんな中学生・高校生の心の叫びが聞こえてきます。
そこで、今回は、学校行事や部活動などで、勉強の時間がなかなか取れないという人へ“無理なく続けられる”勉強法をお教えします。(毎日家庭学習が実行できているという人は、そのやり方のまま続けてください。あくまで勉強をまったくやらない(できない)日が多くて困っている、という人だけお読み下さい)
そもそも、だれもが頭では「勉強しなければいけない」とわかっているのに、なぜできないのか?「時間がない」から?
いいえ。「時間がない」というのは、言い訳にすぎません。
「時間がもっとあれば、勉強ができるのに・・・」という声もよく聞きます。
けれども、それは嘘です。
実際、時間があっても勉強以外のことにその時間を使ってしまう人が大半です。
では、なぜ家庭で勉強ができないのか?
それは、「勉強をする気持ち」が起きないからです。
そんなの当たり前だ!という声が聞こえてきそうですが、ではなぜ「勉強する気持ち」が起きないのでしょう?
それははじめから無理な計画を立てるからに他なりません。
たとえば、今日は数学の復習と英語の予習をしようと決めて机に座ったとします。
まずは学校の授業でよくわからなかった数学の問題に再チャレンジです。
・・・5分・・・10分。
考えてもよくわかりません。次第に、飽きてきます。頭がぼーっとしてきます。
そして、ふと明日の英語の授業で単語テストがあることを思い出します。
あわてて数学のワークを閉じて、英語の教科書を広げます。とりあえず、単語をノートに3回ずつ書き出して覚えます。20個の単語を3回ずつ書いて、ノートを眺めます。なんとなく「今日はこれくらいでいいかな」と満足感を覚え、しばらくすると読みかけのマンガに手が伸びてしまい・・・。
これでは、勉強をやっているようで、まったく実になっていません。最初にやろうと思っていた数学の復習は中途半端、英語の予習はそっちのけ。あげくに、せっかく書いて覚えた英単語も書いたことで満足してしまい、しっかりと覚えていないので、結果、翌日のテストの点数も思ったほど良くなく、次第に自信も失くしていく、という悪循環です。
では、どうすればよいのか。
まずは、その日にやる勉強を中身で決めないことです。
中身で決めても、それがどのくらいの時間で終わるのか見当もつかないため、やり始めてから思いのほか時間がかかり、集中が途切れ、中途半端で投げ出すことになります。
家庭学習を続けるコツは、“時間”をまず先に決めること。
たとえば、数学と英語と国語を20分ずつ、合計1時間だけやる、と決めてみましょう。
そして次に、1教科20分でできる内容を決めます。
20分で復習と予習の両方をやるなんて無理だ!と思うかもしれません。
では、20分で何ができるのか?
せいぜい、教科書とノートを読むことぐらいでしょう。
それでいいのです。
どんな教科であっても、その日に授業でやった範囲を声に出して読むだけでいいのです。
但し、ポイントは「声に出して読む」です。
覚えようとしてはいけません。
覚えようとすると、時間がかかります。時間がかかると飽きてきて、眠くなります。
制限時間は、必ず守ってください。1教科20分です。
そして次の日、前の日に読んだところと、その日に授業でやったところを前日と同じように声に出して読んでください。
前日に読んだところは2回目なので、少し速く読めるでしょう。
そして、また次の日も同じように前々日からその日までの内容を声に出して読む。
これをテスト前まで、毎日繰り返すだけでいいのです。
1日で暗記をしようとしても、すぐに忘れてしまいますが、何日も繰り返し音読すれば、自然と読んだところを覚えていることに気づきます。そうすれば、テスト直前になってあわてて見返さなくても、楽にテスト勉強ができるはずです。
もう一度繰り返します。
覚えようとしない。
ただ、声に出して読むだけです。
数学はどうするのか?
数学も同様です。
教科書の例題や練習問題の解き方を、一字一句声に出して詠むだけでOK。
どうですか?これくらいなら、毎日続けられそうな気がしませんか?
復習と予習をやりたいと思っていてもなかなかできない人は、ぜひこの方法を試してみてください。
勉強のコツは、毎日続けることです。
どうすれば、忙しい自分に勉強を毎日続けさせることができるか?
まずは、これくらいなら自分にもできる!ということから始めてみましょう。
それが、学習習慣となるのです。