『コップの水は“もう”半分?“まだ”半分?』

『コップの水は“もう”半分?“まだ”半分?』

前回の室長レターからはや4ヶ月。
気づけば、夏期講習も終わり、2学期を迎えておりました。

さて、つい先日の話。
元気のない様子で教室に入ってきた生徒を見かけたので声を掛けました。
暗い表情のわけを聞くと、8月の終わりに受けた模試の結果が予想以上に悪かったとのこと。夏期講習の他にも、夏休み中、これまでに習った範囲の復習や学校の宿題を自分なりに頑張ってやったつもりなのに、その成果が出なかったといって落ち込んでいたのでした。
「あんなに勉強したのに、夏休み前とほとんど変わってないんですよ!」

落胆の色を隠せない様子の生徒に、私は2つの話をしました。

1つは、夏休みの勉強の成果がすぐに現れるとは限らないということ。
受験生にとって夏休みの勉強といえば、まずは総復習をして基礎を固めることが重要です。
けれども復習とは言っても、すっかり忘れていたところも多くあったはずなのです。
頭の中にインプットされた情報は、アウトプット(問題演習)することによって次第に整理されていきます。つまり、夏休み中に頭の中に詰め込まれた知識は、2学期から行う総合問題や実践演習(過去問等)を通して、徐々に解答力に磨きがかかっていくものです。従って、成果が目に見えるようになるのはまだまだこれからの話。慌てる必要はありません。

そしてもう1つは、できなかったところばかりに気を向けないということ。
ある物事の見方として、悲観的に見るか、楽観的に見るかという話のたとえによく引き合いに出される「コップの水」。
コップのちょうど半分のところまで水が入っている状態を、ある人は「(水が)
もう
半分しかない」と言って嘆き、別のある人は「(水が)まだ半分もある」と言って喜ぶ。でもどちらも同じ半分の量、というアレです。
模擬試験の結果が戻ってくると、多くの人は「偏差値」や「志望校判定」にばかり目を奪われがちですが、より大切なのは出題分野ごとの自分の得点です。1つの教科の中でも、例えば「文法問題」は落としているけど、「長文読解」では平均をクリアしている、といった結果が出ているはずです。模試によっては、受験者の正答率と自分の正誤(〇×)が1問ずつ出されているものもあります。

ここで注意して欲しいのは、出来なかったところばかり見て、落ち込まないことです。全体の得点は良くなくても、よく見ると、出題分野によっては、出来ていたところがどこかあるはず。または、他の受験生の多くが間違っていた(正答率が低かった)問題を、自分は正解していた、などなど。

入試では、たった1問の正解・不正解が、合否を分けると言われています。それは、ボーダーライン上にひしめく多数の受験生の中から1つ頭抜き出るか、反対に1つ後れを取るか、ということから来ています。他の受験生が苦戦した問題で、自分は出来たということは、とりもなおさず1つリードしたということでもあるのです。だから、もっと自分に自信を持ちましょう。反対に、他の受験生が正解していた問題で、自分が落としていたとしたら、それは他の受験生に大きな差をつけられることになるので、その問題はしっかりと見直しをしておく必要があります。

つまり、「他の受験生が出来ていて自分ができなかった問題」と、「他の受験生が間違っていて自分ができた問題」のそれぞれに焦点を当てる(フォーカスする)と、バランスよく自分の現状を分析することができます。

どうですか?
焦りや落ち込みを感じていた気持ちが、少し冷静になって自分を観察することができるようになってきませんか。

「コップの水」に例えられるように、物事の見方というのはその場で変えるだけで自分の置かれた状況を瞬時に変えてしまう“力”を持っているのです(この考え方は、勉強以外のいたるところでもきっと役に立つはずです)。悲観(半分しかない)と楽観(半分もある)を両方併せ持つ、そのバランスを保つことが大切です。

受験生にとって、2学期~入試直前のこの時期が、一番学力がUPする時期です。
最後まであきらめず、突き進んでいってください。応援しています。

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