個別指導塾の選び方
自分に合った
個別指導塾の選び方を
5つのポイントに分けて
解説!
インターネットの情報だけを頼りに、自分に合った個別指導塾を選ぶことは、なかなか容易なことではないと思います。その理由は、WEBサイトでの表現の仕方に、各塾の独自性があるからです。
本記事で解説する個別指導塾を見分けるポイントを参照して、自分に合った個別指導塾を検討してみてください。
なお、時間の無い方は最後の「まとめ」からご覧ください。
あなたが
塾に求める価値は?
自分に合った個別指導塾を選ぶためには、塾のサービス内容を把握することも大切ですが、あなたが塾に求める“価値”を明確にすることが何よりも重要です。
通塾する目的・目標が明確になれば、それが塾選びの軸となります。保護者様がお子様の塾選びをする場合には、事前にお子様と勉強の悩みについて話してみましょう。その会話の中から塾選びの軸が見えてきます。
- 志望校対策をしてくれる
- 自分のペースに合わせた授業をしてくれる
- わからない問題について気軽に質問できる
- 学校の授業内容について解説してくれる
- 苦手科目を重点的に教えてくれる
- 今の勉強方法で合っているのかわからない
- 部活などで忙しく時間がないので効率よく勉強したい
- 学校の授業についていけない
- わからない問題を質問できる人がいない
- 苦手科目の勉強がなかなか進まない
塾に求める価値を明確にすると、その原因でもある現状の悩み・不安も明らかになってくると思います。それを念頭に置いた上で、ここからは個別指導塾を選ぶ際に重要なポイントを5つに絞ってチェックしていきます。
1対1と1対2の
個別指導の違いは?
個別指導の定義は、「講師と生徒が1対1のマンツーマンで授業を行う」ことですが、多くの個別指導塾が1対2あるいは1対3といった形式を採用しています。
1対2の場合は、2人の生徒に対して講師が1対1の授業を交互に行います。つまり、授業時間が80分であれば、生徒1人に対する個別指導の時間は40分となります。
1対1が良いのは言うまでもありません。ただ、1対2のように交互に教わるスタイルにもメリットがあります。それは、講師の解説を聞いて理解したことを、その場で再現を試み、自力で「できる」ことを確認する“演習”が行えることです(この間、講師はもう一人の生徒に解説中です)。
人が学習したことを忘れるまでのメカニズムを端的に表したものに『エビングハウスの忘却曲線』があります。これによると、人は「1時間後に56%忘れる」とあり、早めの復習が学習効果を高めるとされているため、その場での“演習”は非常に重要となります。
もちろん1対1の授業でも、授業の中で演習を行うことは自由自在にできるわけですから1対1の優位性は変わりませんが、コストパフォーマンスの観点で選ぶならば1対2は有効なスタイルと言えるでしょう。ただし、難易度の高い問題を丁寧に教わりたいという人・自立した学習力があって質問を常に用意できる人・時間が無い人、には1対1が良いでしょう。
1対3以上となると、公平な授業を提供することが難しくなり、講師の力量が問われます。1対3で授業を行う場合は、生徒3人の理解力が高く、講師が生徒の状況を事前に把握している事が必要だと考えられます。
講師は大学生でも大丈夫?
個別指導塾の講師は、大学生か社会人のいずれかです。その主流は大学生講師ですが、指導力に問題はないのでしょうか?個別指導の講師に求められる指導力は、集団授業と違って、目の前の生徒一人ひとりの学力・理解力を見極め、生徒の持てる力を引き出す技術です。その観点からすると、生徒に発話させるヒアリング力が大切です。これは、大学生でも研修で身につけることができます。
また、中学受験・高校受験・大学受験といった受験生を指導する場合には、入試の制度・入試問題の傾向等の知識が無ければ務まりません。これを踏まえると、大学生講師自身の受験経験は重要です。特に、難関校の合格体験があれば、指導力の素養となります(中学・高校受験も同様)。
ただ、講師の学歴を秘匿している個別指導塾もあります。もちろん、大学名イコール指導力というわけではありませんが、「担当講師の大学名は教えてもらえますか?」と直接、塾に問い合わせてみても良いかもしれません。
一方、社会人講師の場合は、指導経験・合格実績等が指導力の証となります。それも、個別指導での合格実績であることが重要でしょう。
個別指導は
担任制の方が良い?
担任制は文字通り、生徒の受講科目ごとに、常に同一講師が指導を行うことを言います。
担任制のメリットは、生徒の学力・個性・目標等を理解した上で常に指導を行うことができる点にあり、成果においても責任の所在が明確で、指導上の修正も的確に行うことができます。
ただし、教室を運営する立場から言いますと、担任制は、生徒と講師の授業スケジュールを合わせ、教科ごとに担当講師を準備し、講師に対する交代希望にも応じることが必要となり、質・量ともに講師陣を充足する必要があります。
そのための講師採用・研修・管理は非担任制とは比較にならないほど手間がかかります。
担任制ではない個別指導塾は、手軽に運営できるのでフランチャイズの個別指導塾に見られる傾向があります。また、手間がかからない分、その分を授業料の低額化に反映させることも可能です。
WEBサイトで、「担任制」の文字が見当たらなかったら聞いてみましょう。担任制であった場合には、入塾する前に、担任となる講師の体験授業が受けられるところがより安心です。
自習で質問できるのか?
集団形式の授業でも、個別指導でも授業を受けっぱなしにしていては、成績は伸びません。授業で教わったことを自分の力で振り返って確認することで内容が理解され、定着していきます。
こうした授業以外の勉強の時間や環境を提供している塾が、成績を伸ばす塾と言えるでしょう。
そうした理由から、近年多くの個別指導塾が自習室を用意し、自習を推奨しています。また、「自習中に質問に対応してもらえますか?」という質問が多く聞かれます。塾によっては、質問対応専門の講師が控えている場合もあれば、手の空いている先生が対応するなど、対応もそれぞれです。
質問対応専門の講師がいる、自学自習力を高めるサポートを提供している塾が望ましいでしょう。
特に、苦手科目の学習が進まない人・入試までの時間が限られている人、目標を高く設定している人には重要なポイントです。
学習計画を
策定してくれるか?
個別指導の長所は、目標達成のための学習計画を生徒一人ひとりに策定し、その計画を最後までやり遂げるようにマネジメントしてくれることです。
まず、学習計画をどのように策定してくれるのか、この確認が大事です。入塾前に、学習計画のサンプルを確認すると良いでしょう。
生徒一人ひとりの目標と現状は様々ですので、生徒の数だけ学習計画はあります。特に大学受験では、学習範囲が広く、志望大学によって入試傾向も大きく異なるため、弱点科目は、どこからスタートするのかが重要なポイントとなります。
また、その計画をあなた自身がやり遂げられるかどうかも重要です。そのための進捗管理やスケジュールが可視化されているか。そのサポート体制があるのか。高校生の場合は、直接、塾に質問してみて、実感のつかめる塾を選びましょう。
まとめ
いかがでしょうか。
気になった個別指導塾のWEBサイトをチェックする際には、ご紹介したポイントをぜひ確認してみてください。サイトで分からないことは、直接、教室へ電話して教室長さんに尋ねるのが一番良い方法です。
スタイルは?
1対1
1対2
1対3
講師は?
社会人講師
学生講師
(大学名が明らか)
学生講師
(大学名が不明)
担任制?
担任制
(事前の体験あり)
担任制
(事前の体験なし)
担任制なし
自習は?
自習制度あり
(専属講師が常駐)
自習制度あり
(講師は不定)
自習制度
なし
学習計画は?
個々に策定
(見える化)
個々に策定
不明
※黄色く記したところは、プラドアカデミーの個別指導となります。
プラドアカデミーは、指導力の高い講師が担任となり、一人ひとりに合った学習計画を策定します。授業以外でもお子様の学習計画をしっかりサポート。是非、他塾と比較検討してみてください。