先日のこと、今まで塾というものに全く通った経験のない小学４年生のＫくんと、そのお母さまがご一緒に学習相談にお越しくださいました。

お母さまは、「今のうちから、算数と国語の基礎力をしっかりつけさせたいと思っているのですが、なかなか自宅では勉強が進まなくて…」、と少々お困りの様子。
困った様子のお母さまの表情とはまったく反対に、Ｋくんは稲門学舎に興味津々で少々興奮気味！教室の中を一通り見学すると、私への質問攻めが始まりました。

「ここでは、何を勉強するのですか？」
「先生はどんな先生ですか？怖い先生？」
「休み時間はありますか？」
「女の先生はいますか？」
「テストはありますか？」
「教材はどんな教材ですか？」
「文章題が苦手なんです」
「いつから来ていいんですか？早く来たいな！」
「お友達を誘ってもいいですか？」

などなど。お母様も少々驚きの様子でしたが、Ｋくんは稲門学舎で勉強することをとても楽しみにしてくれている様子でした。目をキラキラ輝かして私に質問をしてくれました。

「ここでしっかり勉強すれば、どんどん出来るようになるから頑張ろうね」と声をかけると、「僕、今日からやります！！」と元気に答えてくれました。
そんな勢いのK君に「無料の体験授業を受けてから入塾だよ」と説明すると、今日から勉強できないことに少々不満のＫくんでしたが、後日改めて体験授業を受けることになりました。

そして無料体験授業の日…
時間前に教室の階段を勢いよく上がってきたＫくん、体験授業を心待ちにしてくれていたようでした。

授業が始まると、身を乗り出して問題に取り組んでくれました。集中して算数と国語の問題を解いてくれました。先生の説明も目を輝かせて聞いてくれました。授業後、Ｋくんは９０分があっという間でしたという感想を述べてくれました。

そして、Ｋくんはまた周りを驚かせてくれました。「学校が終わったら毎日ここに来て授業を受けたいよ、いい？」

そんなこんなで、入学の手続きが終わり、Ｋくんは週に２回の個別指導の授業と、それ以外は自習でドリルをやりに来ることになりました。稲門学舎という普段とは違った環境が、Ｋくんの気持ちを奮い立たせたのかもしれません。

私はこう考えています。「できた喜び」、「わかった楽しさ」を低学年のうちからしっかり体験し、勉強することが楽しいと思ってもらいたいと…。
“人が習慣を作り、習慣によって人が作られる”とはよく言ったもので、ひとつひとつの積み重ねや、できたという体験を通じて大きな自信をつけてもらいたいと思っています。

最近のＫくんは、自ら学び考え、楽しく勉強をしています。自宅でも勉強をすることが楽しくなったとのご報告を聞いています。継続は力なり！がんばれ！K君！