『自習に行くための〇〇〇!? 』

『自習に行くための〇〇〇!? 』

私とNくんとの出会いはちょうど1年前。それはNくんが高校3年の6月でした。私は当時、高田馬場校の教室長をしていました。初めて教室にやってきたNくんは、第一志望の大学へ行きたいという強い思いと、それに向けて必死に頑張るという決意を、私に熱く語ってくれました。そして、さっそく英語と国語の授業を開始しました。

Nくんは学習時間を確保するために、毎日教室に自習にやってきました。高校が終わる16時過ぎから、教室が閉まる21時30分まで、ほとんど休憩という休憩もせずに集中して自習を行っていました。自習中は、英語と国語の先生から出されている大量の課題をこなしました。

それからは、全て順調でした。相当の学習量をこなしていくうちに、結果もしっかり伴ってきました。稲門で実施しているセンタープレテストでは、受けるたびに点数が上がっていきました。公開模試においても順調に成績を上げ、第一志望大学のA判定までもう少しというところまで来ました。

そして、受験本番…。押さえの学校、見事に合格してくれました。そして本命の第一志望、本人が言うには緊張してしまったとのことでした。結果は、残念ながら不合格。

この時のNくんの決断は固いものでした。第二志望以降の合格校を蹴り、もう1年頑張って第一志望の大学への合格を目指すことになりました。しかしその直後、私は高田馬場校から巣鴨校に異動になりNくんとはそこで、お別れになりました。

そしてあれから数か月経ち、私が巣鴨校で勤務をしていると、Nくんが突然、巣鴨校を訪ねてきました。Nくんは、今年の悔しさをばねに、来年の受験まで稲門の巣鴨校に通いたいということを打ち明けてくれました。

高校を卒業したNくんには時間があるとの事だったので、私は教室の開く13時30分から閉まる21時30分まで、1日8時間勉強しに来るように提案したところ、本人はもちろんそのつもりでした。英語と国語の先生が決まり、第一志望大学への一歩が始まりました。Nくんは、自宅のある高田馬場から巣鴨まで毎日電車で通い、学習を開始しました。

「電車賃も毎日かかって大変だけと、よく頑張っているね。」と私が声をかけると、Nくんはこう言いました。

「巣鴨校に毎日行って勉強するために、定期券を買いました。」

私も長い間、教室長をしていますが、自習に来るために定期券を買った生徒は初めてでした。毎日通い学習する意気込みを強く感じた一瞬で、とても熱い思いになりました。

辛く大変な道のりですが、来年は必ず第一志望に合格できるようにがんばってもらいたいと思っています。そして、その定期券を合格の証にしてください。

 

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