『苦手なものは…ある?…ない?』

『苦手なものは…ある?…ない?』

「苦手なもの」って、だれにでも一つや二つありますよね?

「いやだなぁ~」って思うと、ますます“イヤ”になってくる。

そのことを考えただけで、気持ちが沈んでくる。

できれば避けて通りたい、そこから逃げ出したいと思うようになってくる。

他の人が、それをうまくやっているところを見たりすると、自分が情けなく思えてくる。

人からできない理由を聞かれても、うまく説明することができない。

自分でもどうにかしたいのに、どうしていいのかわからない。

だからますます“イヤ”になってくる。

・・・そんな自分が“イヤ”になってくる。

 
入塾相談の時、保護者と一緒に座っている生徒の顔は、初めは少し緊張しています。

やがて、話の流れが自分の学習状況のこと、殊に「苦手教科」に差し掛かってくると、次第にその表情は陰を落としてきます。

(あー、また算数(数学)の話だ・・・)

(イヤだなぁ~、早く話終わらないかなぁ~)

そんな気持ちで、どこか他人事のように話を聞いているのかもしれません。
 
とかく、人は自分のことであれ、自分以外の人のことであれ、“足りないもの(できないこと)”に目を奪われがちです。

でも、ちょっと立ち止まって考えてみてほしいのです。

「ほんとうに、それは足りていないのか?」と。

「足りない(できない)」と感じている“気持ち”は、事実あるでしょう。

けれども、それは他の人と比べることでそう感じているだけかもしれません。

または、思い描く理想と現実とのギャップにそう感じてしまうのかもしれません。

そこで、もしかすると、今まで「足りない(できない)」と思っていただけで、これから手にする(できるようになる)だけの話かもしれないと考えてみるとどうでしょう。
 
力が足りない(できない)自分 = ダメな自分
 
という図式ではなく、

やり方が間違っている自分×「今までとは違う何か」=これから手にする(できる)ようになる自分

という式に書き換えてみるのです。
 
学習面で、「苦手なもの」に悩んでいる生徒には以下の2つの理由が考えられます。

①「よくわからない」→「やりたくない」→「キライ」→「やらない」→「できない」→苦手なものという固定観念となる、という負のスパイラルに陥っている生徒。

②「やることはやっている」→「理解が不十分」→「できたりできなかったりする」→「自信が持てない」→苦手意識が定着する、という生徒。

①生徒の場合、簡単に言えば「やっていない」せいで「できない」だけです。日常生活の中に勉強する時間を作り、学習を習慣化することで自ずと変化は現れてきます。
②の生徒の場合、勉強はしているのに結果が出せないというパターンです。基本をしっかりと理解することはもちろんのこと、今「できていること」を一つ一つ明確にしながら、「自分はできない」という自己暗示(メンタルブロック)を解いてあげることが必要です。

どちらの生徒の場合も、学習習慣に変化を起こせば、自然と違う流れが生まれ、気づけば苦手意識が薄れているということが起きてくるようになります。

何かが「足りない」と考える前に、「今からできることは何か?」ということを見つめ、実際に行動してみることが大切です。

動き出せば、気がつくはずです。

「勉強する時間がある

「自分の力で解けた問題がある

「今までわからなかったことをわかるようにできる力がある

「自分にだってできることがある

・・・たくさんある、ということに。

「ない」ではなく、「ある」ことに目を向けてみましょう。

きっと、そこに解決の糸口があるはずです。

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