『テストどうだった?』

『テストどうだった?』

勉強には「テスト」がつきものです。確認テストや小テストといった出題範囲の狭いものから、定期テストや実力テスト、模擬試験といった範囲の広いもの。そして、極めつけは入試となります。
テストが終わったばかりの生徒たちの顔はさまざまです。ほっとして力の抜けた顔、まだ緊張が解けないのかこわばったままの顔、もう結果が見えているのか肩を落としている顔、などなど。私は、テストを終えたばかりの生徒たちが垣間見せるその表情から、テスト中の生徒たちがどんな状況にあったのか、推測しています。
『おつかれさま。テスト、どうだった?』私のそんな呼び掛けに、生徒はどんな答えを返してくれるのか?その答えがポイントです。

「たぶん、できたと思う」「まあまあかな」「思っていたよりも結構できた」こんな答えが返ってきたら、そのテストの結果は“今ひとつ”と、私は心の中で疑っています。反対に、「時間が足りなかった」「自信がないな、あの問題」「最後の1問、間違えたぁー!」といった答えが返ってきたときは、意外と良い結果が返ってくると確信しています。
その理由は、テスト問題に取り組みながら、何が自分にできているのか(いないのか)を認識(自覚)しているかどうかの違いがあるからです。
前者の場合は、本人が答えを書けたことに満足している場合が多く、その正解率とはつながりがありません。そこに、テストが終わったことへの解放感が加わり、頭の中で見直し(反省)がなされていません。やがて徐々に薄れゆく記憶の中で、「なんとなく出来た」という良い感想だけが残るのです。
一方、後者の場合、できた問題があったにもかかわらず、できなかったこと(問題)に意識が向けられています。これは、テストが終わったあとでもまだ頭は問題に向けられている(考えている)ことを示しており、そこにできなかったことへの悔しさ・後悔といった感情が加わります。つまり、本人の中で「問題意識(課題)」が発生しているということでもあります。その「問題意識(課題)」が、次の学習への橋渡しとなりうるのです。
そこで、私はこのように質問するようにしています。
「できた!」と答える生徒には、「できなかった問題や難しく感じた問題はなかったか?」「次のテストで同じような問題が出てきたらどうするか?」
「できなかった!」と落ち込む生徒には、「どうすればその問題が解けたのか?何があればその問題は解決したのか?」「できた問題の勝因は何だったのか?」

どちらのタイプの生徒にも、次のテストに向けての課題を意識させるのです。
せっかくテストが終わった直後に抱いた記憶や感情も、テストの結果が返ってくる頃にはきっと色褪せてしまうでしょう。次のテストの時には、自分がどう取り組んでいけばよいのか、そのことを本人が心の隅にとどめておいてくれれば、きっと何かが変わってくるはずです。
テストは「つらいもの」ではなく、「自分の学び(成長)となるもの」と考えれば、決して悪いものではありません。生徒たちには、そういったハードルを越えていくことで、一歩ずつ成長していってほしいと思います。

無料体験のお申込み 電話で問い合わせ