『本当に強い人』
受験生の進路が決まり、また、3月は新年度の生徒が入って来る時期です。受験が終わって一息ついたかと思いきや、来年の受験に向けて、早速準備を始めているところであります。
私は、頼りがいのある教師の条件とは何か?ということを思い描きながら、いつも指導にあたっているのですが、たとえば、自分が教えている生徒が遅刻をしてきたり宿題をやってこなかったりしたとき、ふと私自身が、小学生時代に先生から言われたことを頭に思い浮かべます。それは、
「本当に強い人というのは、自分に厳しく他人に優しく、そして必要な時には他人にも厳しくできる人です。それができないのは自分の甘さが原因。嫌われたくないから甘やかしてしまうし、自分自身ができていないから他人を許してしまう。相手のことを思うなら、厳しい言葉をかけてあげるべきです」
オトナになった今でも思い出すこと。それくらい私にとって印象的だった先生からの言葉です。何かネガティブなことが起きた際にも、他人のせいにするのではなく、自分のこととして捉える。他人を変えようとするのではなく、まず自分が変わらなければならない。
まだまだ、恩師の域にまで達することはできませんが、「原因を生徒側に追及するのではなく、すべての責任は教師側にある」ということをいつも頭の片隅に置いて、これからも指導にあたっていきたいと思います。