『苦痛な勉強を、習慣に変えるワザ』

『苦痛な勉強を、習慣に変えるワザ』

 
 最近、授業がない日でも自習に来る生徒が日に日に増えてきています。私は常日頃から、成績を上げるために必要な条件は、まず「習慣を変えること」であると考えていますが、一言で習慣を変えると言っても、それは簡単にできることではありません。なぜなら、いまある習慣を減らすことは容易ですが、何か新たな習慣を増やすとなると、初めのうちは非常にストレスを感じるからです。では、どうしたら子どもたちが勉強するようになるのか?その答えを探るべく、ここ最近の教室での取り組みを、振り返ってみたいと思います。

                                             ① 意思を確認する

子どもたち(以下、生徒)がやる気になっているのはどんなときか?それは「入塾しよう!」と決めたときです。勉強するのは、保護者でも教師でもなく、もちろん生徒です。ですから、9月号でもお話しした通り、まず“入口”の段階で、入塾することに対する同意があるのか?そこにしっかりした意思があるかどうかを確認します。お電話を頂いた保護者の方に、「お子様とご一緒にお越し下さい」とお願いしているのは、そういった理由があります。

                                             ② 目標を定める

入塾することへの意思は確認できました。その次にやることは、目標設定です。現在の成績がどれくらいか、直近のテストの点数が何点だったのか?そこからきて、では次のテストで何点を取りたいのかを、一緒に考えます。慎重過ぎず、且つ大胆にもなり過ぎず、最適な目標設定というのは、意外に難しいものです。現状から推察して、目標が遠すぎてもいけません。あくまで、自分を奮い立たせるためのゴールです。ちょっと頑張れば届いてしまう目標ではなく、一生懸命やって達成できるかできないか、ギリギリの目標を設定します。緩いゴールを設定することで、自分の可能性を狭めてしまうとこにもなりかねません。

                                             ③ 負荷をかける

次の目標は、「○月○日の▲▲テストで、○○点を取ること」に決めました。テストまでの残り数週間は、期間を限定して、毎日やってみましょう。できそうな量をこなすのではなく、ちょっとしんどいなぁと感じるくらいの負荷です。最初から少なく見積もってしまうと、途中から増やすのは大変です。一番やる気になっている時ですから、取り敢えず、期間を限定してでも、初めにしんどいことを毎日やってみる、というのがポイントです。

                                                      

こうした手順を踏むことで、生徒の気持ちを、“やらされている”から“ゴールに向かっている”といった感覚に変える。それを心がけて、私は指導しています。


 
 
 

 

 

 

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