『高校1年生の1学期 』
皆さんこんにちは!
猛暑が続いています、体調管理にはどうぞ気を付けてくださいね。
今回は、高校1年生からいただいた相談内容を書かせていただきます。
中学2年生から稲門学舎に通ってくれたMさん。定期テストの順位はグングン伸びていき、高校受験では、念願の第一志望校に合格しました。
高校に入学してからも、週2回、英語と数学で塾に通い続けてくれるMさんですが、期末テスト後、元気がありません。
実は、
「先生、ヤバイヤバイ!どんな風に試験問題が出されるか全くわからない!どうしよー!」
と中間テスト前も騒いでいたMさんですが、今回は更に事情が違うようです。
「先生、期末テストですが、本当にヤバイです。」
「そう。どの科目がヤバイ?」
「全体的にヤバイです。中間テストの時は、英語と数学は割と上位だったから、全体で真ん中ぐらいだったんです。けど今回は、英語も数学も普通で、他がやばいから全体的に相当ヤバイです。」
「順位としてヤバイということ?」
「はい、そうです。」
「中学の時は、学年で1ケタの順位だったから、200位より下に自分がなるとか考えたことなくて。周りが本当に頭良くて、もう本当にきつくて。」
Mさんの表情はますます、曇っていきます。
もちろん、こういう悩みはMさんだけではありません。高校受験を経験した者には、必ずついてくる悩みです。
「Mさん、確認したいんだけど、Mさんは指定校とかAOとか推薦を使っての大学受験を考えている?」
「いや、先生に言われて調べたんですけど、私の行きたい学部は、推薦なかったです。」
「そうか、それなら話は簡単だよ。大学受験は高校受験と違って、一般受験だと高校での内申点は関係ない。だから、定期テストのスコアや順位は中学の時より重要ではないんだよ。それよりも、英語や数学、国語など自分が受験で使う科目をどれだけ理解し、しっかり積み上げていけるかの方が大事なんだよ。だから、全科目をテスト前だけ頑張るようなことはしないで、まずは英単語や英文法をコツコツやって、実力をつけることを意識して勉強すること。後は理系や文系など決まったら数学や現代文、古文単語を頑張る。理科や社会の選択科目の勉強を始める。こういった具合に、科目の優先順位をつけてメリハリをつけるといいよ。」
「科目の優先順位、ですか。」
「そう、まずは英語。逆に定期テストで点が取れていても、そこで油断して普段の勉強を疎かにしていたら実力はつかないよ。だから、点数よりも自分の理解度を大事にしてね。そうすれば、外部模試では違う学年順位に出会えるよ。」
「本当ですか?」
「うん。そして一般の大学受験を考えれば、そっちの方が価値があるよ。
まぁ、そうは言っても、赤点ばっかりじゃダメだからね。最低限の点数を取るために、計画を立てて準備しなきゃ。今回間に合わなかったのは何だった?」
それから、私とMさんで、次回の定期テストに向けて計画を立てました。
夏休みに受験に向けてどう勉強するかを決めた後で。