『正しい言葉、心に届く言葉』

『正しい言葉、心に届く言葉』

「ウチの子どもは言うことを聞いてくれない。」
「私が話すと喧嘩になるので、先生の方から厳しく言ってください。」
塾でご相談をお聞きしていると、多くの方からこの言葉を聞きます。

私自身も生徒に対して、「行きたい志望校があるのに、どうして勉強しないのだろう? 何が障害になっているのだろうか? 何がヤル気を失わせているのだろうか? 単に逃げているだけなのだろうか?…」と色々と考えて、出来るだけ工夫しながら、“勉強するように”生徒に話しをすることが多いのです。

多少なりとも効果はあるようで、面談の後は勉強するようになる生徒が多いのですが、しばらくすると、また元に戻ってしまう生徒がいるのも事実です。そんな時は、「次はどう伝えようか?」と考えているのですが、先日、あるテレビドラマを見ていると、こんな言葉に出会いました。

「あなたの言うことはわかる。でも、正しい話はつまらないんだよ。」

……正直、グサッときました。
自分が学生の頃、私もそう思っていました。でも社会人になり、大人になり、親になり、私自身がそういう言葉を言う立場になっていることに改めて気付きました。

「逆に、私があの頃言ってほしかった言葉は、聞きたかった言葉は何だろうか?伝えたかったことは何だろうか?」
思い出した答えを生徒に伝えると、よく笑われます。しかし、そんな言葉が生徒の変化を生みだすこともあります。もちろんここでは書けませんけど…(笑)。

『正しい話しはつまらない』とは、“綺麗事では人の心は動かせない”ということでしょうか。もう一歩踏み込んで言えば、“人の成功談は、時にはつまらないものであり、人の挫折や失敗談は、生かすことができるもの”という意味かもしれません。

私の体験も、成功・失敗を問わず、彼らのモチベーションにつながるのであれば、喜んで話していきたいと思うものです。

 

 

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