『最優先課題を明確にして集中する!』

『最優先課題を明確にして集中する!』

『先生、うちの子は、言われないと自分から何もやらないので、先生の方で管理して下さい。』と相談に来たお母さんの言葉に、K君は反論しました。 『だって、何からやればいいのかよく分からないし…。』 すかさずお母さんは、『そんなの教科書に決まっているじゃない。教科書ワークだってあるでしょ…。』 こういう親子のやり取りを、入塾相談ではよく聞きます。お母さんの意見は「ごもっとも」です。ただし、私は逆の発想も持っています。

たとえば「携帯電話」。 今では、高校生以上ならば、ほとんどの方が持っていると思いますが、その中で取扱説明書に目を通してから使い始めた方がどれくらいいるでしょうか?私はほとんど読んだことがありません。気になる事だけサッと目を通して、後は、分からないことがあったら、周りの人達に聞いています(笑)。 つまり、分からないことにぶつかった時、人は「調べるよりも、聞いて教わる」方がずっと楽だということです。そして、これには2つの利点があります。1つには、調べるよりも時間がかからないという点と、もう1つは、知っている人から『これでいいんだよ』と言ってもらえることで、自分が調べて知る以上に安心感を得られるということです。難易度が上がると、自分で調べてみても『本当にこれでいいのだろうか?』という不安が残ることがあります。つまりは、信頼できる人から教えてもらう「安心感」が、実はとても重要だということを、私は常に意識しています。 とくに、受験期の生徒は、不安が募り、悩みは増大し、質問も増えます。 『英語は、どこからやり直したらいいのだろうか…。』 『期末試験は近いし、模試もあるし、英検3級も受けなくちゃ。どれを優先すべきか…。』 そんな時、私は、生徒の“最優先課題を明確にすること”を第1に考えています。要は、目の前の事に一生懸命になってもらうことなのです。なぜならば、生徒の心がブレないからです。 私は生徒に言います。 『英検対策何もしてないの?じゃあ、先ずコレだけは絶対覚えちゃおう。明日までに覚えてこられる?』 『覚えてきた?エライ!じゃあチェックテストするよ。8割できたら、英検の勉強は後回しで大丈夫だ。今日は期末テストの範囲を総復習だ!』 『今度の日曜日は模試だね。動名詞の活用法に不安があったね。あと、不規則動詞の活用を完璧にしよう!』 『模試まで3日あるから、2次関数の総仕上げだ。都立入試には必ず出るから。ここで力試しだ!』 私が生徒に投げかける言葉は、「何をすればよいかわからない」という不安な状況に、「今、これをすれば良いんだ」という安心感を与えることです。目前の目標を得た生徒達は、勉強への集中力をグンと上げてくれます。

そして、目の前の事に一生懸命になれた生徒の心には、すでに“自信”が芽生え始めているものです。

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