『学習の大掃除』
毎年12月に、王子校では大掃除を行っております。
①掃除する箇所をリストアップ
②掃除用具をそろえる
③当日はスタッフ総出で一気に掃除を行う
準備には1ヶ月程度かけています。いつもより早く出勤するので体力的には厳しいのですが、大掃除が完了すると気分も身の回りもすっきりするので、とても好きなイベントです。
大掃除は毎年行っているのですが、今年は例年と少し違いました。
それは日程をいつもより早くしたのです(大掃除実施日:12月1日(木))。
その理由は、関谷が今年の「正月特訓合宿」の責任者という大役を務めることになり、そのための準備期間が必要だったため、年末のイベントで前倒しにできるものは何かと考えた結果、大掃除だったというわけです。
本来、年末の大掃除というのは神様を気持ちよくお迎えするための儀式でもありました。新年の幸運を呼び込むために行う風習でもあったのです。また、ただ縁起が良い風習だからやるのでもありません。年末(師走)のとても忙しい時だからこそ、やる意味があるのです。
勉強も同様です。受験直前のこの時期、「あの問題集もこのテキストもやらなければいけない」「逆に何をやっていいかわからない」ということが起こりがちです。
生徒たちの相談に乗っていると、「過去問はもちろんやるけど、他に何をやっていいかがわからない」という声をよく聞きます。
生徒たちが本当に聞きたいことは、「試験まで時間がない。だけど1点でも多く点数を取りたい。何かできる事はありませんか」ということなんですね。特効薬はないですが、その気持ちは大事です。むしろ直前だからこそ、「火事場のなんとやら」で力がぐんとつくことは良くあることです。
ただ、それをできるだけ効果的に発揮させるには“下ごしらえ”が必要です。
もうお分かりかと思いますが、それが「学習の大掃除」です。
これまで勉強してきたテキストを見直し、各教科、自分が信頼出来るもの1冊程度に絞りこみ、残りは棚の奥にしまってください(なんなら捨ててしまってもいいです)。
その復習にかける時間を差し引いてあとどのくらい時間が残っているか、その残った時間であと「+α」何が出来るか、分析してみましょう。
そのひと手間が、勝負の分かれ目になりますよ。