『人が変わる瞬間は』

『人が変わる瞬間は』

皆様こんにちは!
暑い日が続いていますが、皆様体調を崩されていませんか?
勉強は体力も重要です。くれぐれもお気を付け下さい。

さて、体力ということとつながってきますが、4泊5日の夏季特訓合宿に参加してまいりました。責任者として夏の合宿を担当するのは初めてですが、本当にいろいろな発見があり、感動も多くありました。今回はそのお話をさせていただきたいと思います。

稲門学舎の合宿は、1日12時間、個別指導の勉強合宿です。
ですから、すぐ近くに担当の先生がずっとついているのです。当然、1対2や1対3であれば、同じく合宿に参加している生徒がそばにいます。稲門の合宿はその存在が非常に重要なのです。
今年の夏合宿は、参加者の3分の1が非受験生という参加比でした。
正直、親や教室長に勧められて渋々来ていた生徒も少なからずいたと思います。
でも、自分より年下の生徒達が頑張っている姿に影響を受け、または先輩達が休み時間も勉強している姿に感化され、皆どんどん集中していきました。

追い込みの冬合宿とは違い、夏合宿は「自分を試す、磨く」という意味合いが強い合宿になります。
それは4泊5日で52時間という体力勝負への挑戦の意味合いも当然ありますが、自分の勉強のやり方、取り組み方を試すきっかけにもなるのです。
担当の先生と長時間一緒に過ごすことで、別のやり方を発見・改善することができるからです。
「もっとうまいやり方はないのか?」
「目の前の先生は、どうやって大学受験を乗り越え、今、自分の隣に存在しているのか?」
先生が答えてくれる言葉の1つ1つが刺激になるのです。

今回、高2で参加してくれたM君という男子生徒がいました。
教室の自習や普段の授業では大人しく過ごしているM君ですが、合宿では人一倍遅くまで頑張り、目標に向けて全速力で駆け抜けている姿は、いつものM君とはまるで違いました。
合宿の夜には自分の頑張りに点数をつけるのですが、M君は初日から高得点の所で自己評価していましたし、授業中でも普段は見られないような満面の笑み、そして笑い声を上げていました。M君の新しい一面を見られたなと思っていたのですが、4日目の夜、つまり最後の夜に事件は起きました。

連日100点満点をつけていた自己評価の際に、4日目の夜、Mくんは一切点数をつけなかったのです。おかしいと思い、担当教師に話を聞いたところ、
「実は、掲げていた目標の課題を今日達成できたんです。本人も喜んでいて、そこまでは良かったんです。本当に良く頑張ってくれたのですが、課題を終わらせること、つまりスピードを重視していたせいで、先程、解き直しをした時に、1回目とほとんど同じところを間違えていたんです。それでものすごく落ち込んでしまったんです。」

私は事情を聞いて、今がチャンスだと思いました。
実は、普段のMくんは、学校からの課題も多く、テスト範囲を終わらせることがギリギリになるタイプなのです。それでも少しずつ成績は上がってきたのですが、そのやり方では効率が悪いことはずっと伝えてきました。それでも彼はあまり、取り組み方を変えることに対して前向きに捉えてくれたことはありませんでした。

私は、黙々と英単語帳に向き合っているM君に話しかけ、少しずつ、今の気持ちを聞いてみました。
「やり方がまずかったと気づき、先生から違うやり方を聞いて、今試している。でも覚えられていなかったのが、本当に悔しい。」
M君とは約1年の付き合いですが、彼から感情を受け取ったのは初めてでした。彼の眼は真っ赤になっています。
「そうだね。悔しいね。でも勉強に対して感情が動いた今がすごく大事だね。今、思うでしょ?『変わりたい』と。人は、変わるためには、まず『変わりたい』と強く思わないと変わる事なんてできない。今、人生で一番っていうくらい勉強して、本当に本当に、自他共に認めるくらい頑張って、それで目標は達成したけど、実力にはなっていない。だから、今まで動かなかったM君の感情が動いたんだよ。今、変われるよ。変わろうね。」
私の話を聞き、M君は頷きながら眼を何度もふいていました。

それから2時半まで、ずっと英語に取り組み続けていたM君。最終日のお昼頃には、その顔に笑顔が戻っていました。出来なかった所の克服の糸口が見えたようでした。

ちなみにM君が書いてくれた合宿の作文タイトルは「夏季地獄週間」でした(笑)。
彼の合宿での勉強時間は軽く65時間を超えています。本当に地獄のように辛いものだったと思いますが、良く頑張り、大きく気づきを手にしてくれました。

今後のM君に期待しています。

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