『夢を取り戻す』

皆様こんにちは!
GWも終わり、「ここからは中間テスト!」という雰囲気が教室を満たしています。
一緒に頑張りましょうね。
さて、今回は4月に教室で起こったことを書かせていただきます。

それは4月の中旬でした。
いつもどおり教室で業務を行っていると、高校受験で塾に通ってくれていた生徒Nさんとお母様が教室に御挨拶に来て下さいました。
「本当だったら入学式に来たかったのですが、バタバタしていたもので、この時期になりました。」
そう話して下さるお母様の顔は笑顔で、本人は少し恥ずかしそうに、でも志望校だった高校の制服をしっかり着こなしていました。

当時担当していた講師も含め談笑していると、
「そうだ!そういえば、漢検2級受かったんですよ!」
と、Nさんが合格賞状を見せてくれました。

私立の高校受験が終わってから、必死に取り組んでいた「漢検2級」。
これは高校に入るまでに彼女が達成したいことの一つでした。
高校入学までに合格できて本当に良かったと思いながら、学校生活の様子も聞かせてもらいました。まだまだ慣れないことも多そうですが、一生懸命勉強を続けてくれているようで、それが本当に嬉しかったです。

講師達が授業に戻り、私も別れの挨拶をした際に、Nさんからお手紙をいただきました。
別れてから業務に戻り、その日の業務が終わってから、いただいたお手紙を読みました。
その最後の方に、この言葉はありました。

「先生、あの時、消えそうになっていた夢を、もう一度取り戻してくれてありがとうございました」

ぐっときました。
思わず、そのまま、ものすごいスピードで返事を書き始めてしまうくらいです。
私の宝物になりました。

詳しくは書けませんが、私がNさんにしたことは、彼女の「可能性」と、彼女の「言葉」を信じて、「努力するやり方」・「勉強計画」を立てただけです。特別なことはしていませんし、その計画を実行し、頑張り抜いてくれたのはNさん自身です。
ですから、実際に諦めかけていた夢を実現したのはNさんだと言えます。

ただNさんが私に教えてくれたことは、それを一緒に信じる大人が重要だということです。
それはもしかしたら、「親」という存在だけでは足りないのかもしれません。
なぜなら、夢を描くためには、親以外に「社会(外の世界)にいる大人」が必要だからです。

私がもし、Nさんにとってそういう存在であれたのなら、とても光栄です。
Nさんの夢は決して簡単な道ではありませんが、きっと実現してくれると信じています。

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