『伝説の再来』

ホームページをご覧の皆様、御挨拶が遅れましたが新年明けましておめでとうございます。
正月特訓合宿の余韻もつかの間、新年と受験シーズンの到来です。

「冬期講習を申し込みたいのですが、、、。」
昨年末、教室に一本のお電話を頂きました。その方は以前この場に登場させていただいたTさん(現在高校2年生)です。詳細は2015年3月31日の室長レター『つながり』を是非ともご覧ください。Tさんは私が一昨年の春に高田馬場校に着任すると同時に、高校受験で第一志望校に合格し卒業されました。入れ違う形だったので直接の面識はございませんでしたが、Tさんを知る教師から様子を伺っていました。その後Tさんのお知り合いの方二名(Eさん、Oさん)が入塾されて、そのお二人とも昨年の春に第一志望校合格を果たしておられます。そういった良い流れを作っていただいていたことから、私はTさんに白馬の王子様であるかのごとく良い想像ばかりを膨らませていました(後述しますが、それは私の身勝手の妄想でした)。

1月4日に冬期講習が終了してTさんと面談をします。Tさんは私の中で校舎に語り継がれる伝説でしたので「明日からでも塾に来なさい。受験勉強を始めよう!」と強気に誘いました。しかし彼(Tさん)から返ってきたのは想定外の言葉でした。
「ちょっと話が急すぎます。僕はもう少しゆっくりしたいんです。1月は合唱コンクールもありますし、、、。」
受験生になる前のゆっくりした時間をまだ満喫したいという意味です。意外でした。私はTさんが受験モードに入ったから講習会に来たのだろうと思い込んでおりましたが違ったのです。実際はこうです。Tさんは持ち前の優れた知性ゆえに学習習慣が身に付きませんでした。そこで見かねた保護者様がかつて通っていた塾の講習会に鶴の一声で参加させた、というものでした。前述の私の身勝手な妄想「白馬の王子様」はここでもろくも崩れ去ります。

面談の数日後、Tさんのかつての教師だった塙(はなわ)先生にその件を御相談しました。すると先生はこうおっしゃいました。
「Tさんは私に似ています。自分のリズムがあるんです。自分でやると決めたらきちんとやります。合唱コンクールをがんばるようにと伝えてください。」
この言葉で私も方針を変えました。合唱コンクール後の余韻も落ち着いた頃に改めてTさんを誘ってみようと思ったのです。塙先生、ありがとうございます。

もう一つ、この話には伏線がございます。
つながり』のEさんの妹さんに最近入塾して頂きました。お姉さん(Eさん)とよく似ておられます。あとはTさんの復帰を待つのみ。伝説の再来を待つことが直近の課題のひとつとなりました。つながりは終わらず、昨年末に頂いた一本の電話は、Tさんから始まるストーリー第二部の幕開けだったのです。Tさん、合唱コンクールが終わりましたらまた教室で一緒に勉強できるのを楽しみにしております。

最後になりましたが、稲門学舎のホームページをご覧くださっている全ての方々、本年度もこの場から様々なお話をお届けできるよう日々精進して参る所存でございますので、引き続き御指導と御鞭撻を賜りますよう、何卒よろしくお願い申し上げます。

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