『夢』

講習期間中、受験生は8:30から17:40まで授業と自習で一日中勉強しております。
それぞれが自分の目標に向かって黙々と勉強している姿を見ることが、講習中の私の楽しみの一つでもあります。

ただ、受験生は勉強して当たり前ではあるけれども、常に集中力を維持することは(当たり前のことですが)難しいです。勉強合宿のような特別な空間を演出しなければ、一日中勉強に集中し続けるのは困難でしょう。

そんな時、私はよく「あなたの夢は何ですか?」と生徒に尋ねます。たいてい、「うーん、ない」とか「あるけど、人には教えられない」と、少しさびしい返事が返ってきたり、なかには、『働かずして食べていけるようになりたい』なんて生徒もいたりします。

もっとも、質問するのは、「夢を持たなくてはいけない」と夢を持つことを強制するためではありません。楽しく勉強してもらうための質問です。自分がやりたいこと、出来るようになりたいことをみつける、もしくは思い出してもらうためです。“理想の自分を想像すること”って楽しいことじゃないですか。夢なので、非現実的なものでも構いません。実現する可能性を考えるのも一旦置いておきましょう。純粋に欲張って、なりたいもの、やりたいことを想像する。今やっている努力は、そこに近づく可能性を高めているためなのだと実感すると、気持ちもリフレッシュされます。

生徒に聞いてばかりも何なので、私も自分が子供だったころの夢を包み隠さず披露しています。わたしの夢は小学校4年生のころは宇宙飛行士、6年生の時には総理大臣になることでした。何か夢の根拠があった訳ではありません。取り立てて長所もなかったように思います。ただ、誰かと夢を語らい、励まされることで勉強にも張りが出て、教養も蓄えられ、今の自分が形作られたのは確かです。

夢は大言壮語でなければいけないというわけではありません。今の自分とは違う理想の自分について一緒に話をしてみませんか。

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