『大志』

夏休みが始まりました。受験生にとっては命運を分ける大事な時期になります。夏休みは期間が長い分、計画が大切になってきます。1か月ごと1週間ごとの計画、今日の計画、毎日一つ一つの行動に意味を持たせて行動するようにしましょう。今月は箇条書き形式で3人の生徒さんをご紹介させていただきます。

Y君 公立中学3年生

彼は今春から入塾し野球部の練習の合間を縫い教室に来ていました。私は今年6月の三者面談で、突如、彼から進路が決まったことを聞かされます。偶然の出会いから高校野球スカウトの方に声をかけられ、スポーツ推薦の話が舞い込んだというのです。青天の霹靂でしたが、彼の道が開けたことに喜びを感じ“高校に入ったら勉強もきちんとしないと野球が続けられなくなるよ。”ということを念押ししました。進学先は過去に甲子園準優勝経験もある地方の強豪校です。稲門学舎は7月で一足先に卒業します。数か月の付き合いでしたが、彼は私に一つの楽しみを与えてくれました。三年後の甲子園テレビ中継でその雄姿を見せてくれるかも知れないということです。

Hさん 都立高校一年

彼女は中学3年生の時に高校受験のために入塾しました。その後、無事に都立高校に合格をして稲門を卒業します。高校進学後、今年の5月にHさんから連絡が入り、また入塾をすることになりました。再開して1か月くらいのことだったでしょうか、三者面談をしていると「今の高校を中退して海外の高校へ進学したい」というのです。その場では保護者様は反対されていたご様子でした。数日が経ち、彼女が授業で登校してくると次のようなことを言いました。「日本の高校を辞めることになりました」と。つまり海外の高校へ進学が決まったということです。確かに中学時代から英語の成績がとても良い子でした。ご家族でも数か月にわたって様々な会話がなされたことが想像できます。今年の夏期講習で留学経験のある英語の先生から指導を受けて、来月に海外の高校へと飛び立ちます。

R君 高校3年生

彼は昨年に稲門学舎に一度問い合わせをしましたが、諸事情によりその時は入塾されませんでした。一年後の今年5月に再び教室にご連絡を頂いて入塾することになります。彼は帰国子女で、感覚と経験で英語を身につけけたことから、逆に英文法の理解がネックになっていました。稲門がスタートして一か月後の7月初旬に三者面談を行いました。様々な話をさせていただきましたが、彼のお姉さんはアメリカの大学の医学部に通っているとのこと。一方で私は“R君の将来の夢は何?”と聞くと、政治家だと言います。しかも、そのためにどのようなキャリアを踏めばよいかも彼なりに考えており、目標をかなえる年齢も定まっているようでした。アメリカンドリームに突き進む姉と、強い志を持つ弟。“この二人ならば成し遂げるのではないか…”と私自身が力づけられました。お母様に“どうしたらこのような素晴らしい子育てが可能となりますか?”と伺うと“特に何もしていません。しいて言えば家には本が多くありました。また、海外生活で日本のテレビといえばニュースが大半でしたので、その影響もあるかもしれません”とのことです。

長文となりましたがお付き合いいただきありがとうございました。今回は10代半(なか)ばにして大人の私から見ても尊敬できる大きな志(こころざし)を持った個性溢れる子たちをご紹介させていただきました。私は目標(計画)を持っている子を心から応援します。そして、これから目標(計画)を持とうと日々課題に取り組む子たちを全力でサポートをさせていただきます。夏のキーワードは“計画”です。一緒に乗り越えましょう!

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