『パワフル』
最近、欧米の出版物の翻訳本にハマっている私ですが、4月の新刊に、こんな記述がありました。
1.人間は本能的に、「改善」よりも「生き残り」を優先してしまう
2.脳は、やれそうなことから手をつけてしまう
『決める』(ダイヤモンド社)
この本からインスピレーションを受けて、4月号をお送りいたします。
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「あれこれ言わずに、為すべきことを実行する」という意味で、≪不言実行≫という四字熟語があります。みなさんは、自分がどのタイプにあてはまると思いますか?
あるいはどのタイプが理想的でしょうか?
A.やると言ったことをやる人 ≪有言実行≫
B.やると言ったことをやらない人 ≪有言不実行≫
C.何も言わずにやる人 ≪不言実行≫
D.何も言わずにやらない人 ≪不言不実行≫
もちろん、“やらない”よりは“やる”ほうが良いに決まっています。
では、物事に取りかかる前に、そのことを言うか言わないか…?
黙々と実行して結果を出すのも、ある意味、美徳ではあると思うのですが、私はやはり宣言するほうがカッコイイと思います。なぜなら、そのほうがパワフルだからです。言ったからには、やらざるを得ない。そうやって、自分を追い込み奮い立たせるほうが、自分の性分には合っていると感じますし、そんな生き方をしている人に憧(あこが)れます。
テレビCMで最近よく目にする、「結果にコミットする」というトレーニング・ジムの宣伝。あれは、まさに≪有言実行≫の好例です。“コミット”には、「約束」や「責任」という意味があります。そういった表現・宣言をすることによって、目標達成を約束したり、お客様への責任を果たしたりしているのです(ラ○ザップは、会員数も飛躍的に伸びているとか)。さすがに、あそこまでムキムキの筋肉には憧れていませんが…(-ω-)www
でも、世間にはこういった人≪有言実行≫は少数派。気が付くと意外に多いのが、≪有言不実行≫です。約束したこと(他人との約束)をやらない…。やると決めたこと(自分との約束)が続かない…。身近なビジネスマン・社会人や学生を見ていると、残念に思う事が多々あります。(私の心の声)「あれ???4月の初めには、あれだけやる気満々で“宣言”していたのに、もう諦(あきら)めてしまったのか…」と。
詳細なデータを取ったわけではありませんが、感覚としては、全体を100とすると、
このような割合です。何も言わないし、何の結果も出さない。つまり有っても無くても分からないので、便宜上≪不言不実行≫は“0”にしていますが、逆に自分の目標にしっかりコミットして、宣言して、そして結果を出せる人は、5人に1人くらいではないでしょうか。
私も日々、痛感しているところであります。
・歳を重ねるほど、アタマが固くなっているのではないか?
・自分が居心地良い環境に留まろうとしていないか?
・経験が邪魔をしてリスクを取らず、チャレンジ精神を失っていないか?
こうなると危険です。やれそうなことしかやろうとせず、成長が止まってしまうからです。一方、パワフルな生徒と会話をすると分かりますが、彼らは自分の課題に対して、「できません」とか「自信がありません」という思考回路は持っていません。常に「たぶん、できます♪」「やります♪」と宣言します。もしかしたら、根拠のない自信かもしれない。けれども、“好きか、嫌いか”“得意か、苦手か”は関係ないのです。
まずはやってみる。自信がなくてもチャレンジしてみる“前向きさ”があります。わたしたち大人も、見習わなければなりませんね。有言実行力。
子どもたちの純粋なパワーに、元気づけられ、力づけられている。いま、そんな毎日を送っています。彼らと一緒に私たち自身も成長してゆけたら、最高ですね。
根本 渉