『今までの自分を変える』
最近、入塾相談で教室に来てくれた子供たちに必ず聞くようにしている質問があります。
「稲門学舎に通うことで、どうなりたい?」
しばらく考えた後、子供たちはこう答えます。
「算数がもっとできるようになりたい」
「テストでもっと点数がとれるようになりたい」
たいてい、「もっと○○○なりたい」という答えが返ってきます。
もちろん、受験生の場合には、「○○中学に合格したい」という答えが返ってきます。
もちろん、塾に通って、勉強を始めるという理由は、それぞれでしょう。
けれども、その根本には大きな2種類の理由があるはずです。
一つは、受験生の答えに見られるような、「目標を実現させる」という理由。
そして、もう一つは「今の自分を変えたい」という理由です。
「目標を実現させる」理由の場合、その目標が具体的であればあるほど、塾に通う理由も明確になるため、周りにも本人にとってもわかりやすい。
けれども、「今の自分を変えたい」理由の場合、少しだけ今の自分を客観的に見つめ、「本当はもっとこうしたい(なりたい)」という気持ちを探り出し、まずは本人がそのことに気づかなければなりません。
自分のそういった気持ちに気づいた子供たちは、「そうか。自分はそういう理由で塾に通おうとしているのか」と再認識してくれます。
勉強を始める際、「何のために勉強を始めるのか?」という理由を、子供たち自身が認識することがとても大切です。
「現状維持」で満足している人は、子供も大人も、それ以上の成長は見込めません。
「今の自分を変えたい!」
子供たちに、まずはそのことに気づかせることから、勉強は始まっていくのです。