『卒業の季節』
1月から中学入試が始まり、2月に入って高校入試・大学入試の順に進み、この原稿を書いている3月後半には、最後の入試と言われる国公立大学の後期日程試験の合格発表が全て終了しました。
先ほどまで、私のところには2人の生徒が、入試の報告に来てくれていました。彼らとの懐かしい思い出話に花が咲いていたところでした。
最初に来たのはKくん。
Kくんは、小学校5年生の時に初めて稲門学舎へやってきました。口数がとても少なく、私が何を話しかけても、返ってくる彼の反応は、首を縦に振るか横に振るかのどちらかで、彼の声を聞いたことのある人は、当時はほとんどいないほどというほど、本当に無口な少年でした。そのころは、小学校5年生用の算数と国語の教材を進めていましたが、口数は少ないものの、勉強には興味があるようで、熱心に教材を進めている様子はうかがえました。自分から積極的に質問をすることはなく、おとなしい生徒でしたが、授業の無い日にもよく教室に来て、自習学習をしていました。授業の宿題をやっている姿をそのころからよく目にしていました。とにかく、小学生の頃からつい最近の高校3年生になるまで、いつも教室に自習に来て勉強しているのがとても印象的な生徒でした。
次に来た生徒はHくんでした。
Hくんは、小4の時に初めて稲門に来た生徒でした。8年間にもわたり、稲門学舎に通ってくれた生徒でした。Hくんは高校に入学すると、ほぼ毎日教室に自習に来ていました。学校が午前中授業の時には、13時過ぎには教室に来て、21時頃まで自習をするような生徒でした。
長きにわたり通ってくれたこの2人の生徒たち、
口数が少なくおとなしかったKくんは慶応大学に、
まるで自宅のように教室を使っていたHくんは筑波大学に、
それぞれ現役での進学が決まりました。
3月は別れの季節です。長きにわたり通ってくれた生徒たち、いつも自習に来て顔を見せてくれていた生徒たちとの別れはさびしいものです。しかし、みなさんが無事に進学し、新たな夢に向かって進んでいく姿を想像するとワクワクしてきます。稲門学舎の高田馬場校では、20名近くの高校3年生がこの3月に卒業をしてきました。一人一人の今後の活躍を心より期待しています。
さて、次は4月から受験生になる人たちが主役の1年です。自分の夢の実現に向けて、一緒にがんばっていきましょう。教室はいつでも利用できます。積極的に自習に来て、受験の基礎をしっかり作り、志望校の合格を目指していきましょう!