『志望校合格へ向けて』
12月も終盤、2016年もあと何日かで終わりです。1年が過ぎるのはあっという間ですね。年の瀬も迫るこの時期、いつも思い出す生徒(Y君)が居ます。
Y君は、入試偏差値で50前後の高校に通う、ごく普通の高校生。
部活は高1の夏に先輩と衝突して辞めてしまい、それをきっかけに突如、「医者になる!」と一念発起。
その日から、Y君は猛烈に勉強し始めました。1日4~6時間くらいは当たり前。高3生になってからは、さらに1日の学習時間が8時間、10時間となり、それに伴って、成績も彼の目指すゴールにどんどん近づいていました。
学習を進めることが楽しくなってきたのでしょうか。
ついには「家に帰るのが面倒臭いので先生、塾泊まっていいですか?」とまで言い出す始末。(できるわけありません。もちろん、断りました(笑))
それだけ、自己実現に向けて邁進している状況でした。
Y君の頑張りを傍で見ていて頼もしく思いながらも、その根を詰めた様子に「少しがんばり過ぎじゃないか?」と私も他の教師たちも心配になることもありました。
そして、心配が的中したのはちょうどこのくらいの時期(12月後半)でした。
その日、朝から寝不足そうな顔をして、学習に取り組むY君でしたが、しばらくして急に立ち上がり、
「先生、ちょっと具合が…。」
と、言いかけて、ふらふらしたかと思ったら倒れ込み嘔吐。急きょ病院へ搬送です。
あとで判りましたが、原因は睡眠不足でした。
2日ばかりゆっくり病院でゆっくり体を休めたY君は、再びエンジンをかけ直し、元気に学習を進め、周囲の心配を跳ね除け、その後無事、志望大学である某国立大学の医学部医学科に合格しました。
この経験から私が学んだことは、
「倒れるまで自分を追い込むだけの価値が、大学受験にはある」
ということです。
Y君の例は極端でしたが、皆さんも今、目の前にあるゴールに向けて邁進してください。あともう少しです。応援しています。
いつも巣鴨校生の隣に
巣鴨校室長 千石