『ボクが知っている「シンデレラ・ストーリー」の主人公で、 努力していない“シンデレラ”は、ひとりもいない』

『ボクが知っている「シンデレラ・ストーリー」の主人公で、 努力していない“シンデレラ”は、ひとりもいない』

1月中旬、稲門学舎の数名の先生と、とある“研修セミナー”に参加しました。2015年の振り返り、2016年の達成をじっくり考えるための勉強会。普段、“教える”ことが多いわたしたちは、人から“教わる”という機会が圧倒的に少ない。「そもそも、先生と呼ばれる職業の方々は、プライドが高く、“人から教えを乞うなんて御免だ”そんな考え方を持っている教員は多いですよ」なんていう話しを、私の友人である現役の“先生”から聞いたりします。自己研鑽のチャンス自己研鑽のチャンスは、自ら取りに行かないと、掴めません。貴重な体験です\(^o^)/みな、2016年の目標が明確になった、充実した“研修セミナー”でした。

その帰り。研修の場所が東京タワーの近くだったものですから、“勝ち運”で有名な「増上寺」へ参拝。受験生の必勝祈願をしてきました。私も財布に「勝守」を忍ばせています。

2月2日(火)は、都立高校・推薦入試の合格発表が行われました。
全日制・定時制合わせた合格者数は9,124人、受験者に対する合格率は33.0%で、倍率が下がった分、前年度(32.2%)より合格率は上がりました。

ところが、男女別募集の普通科男子は33.8%(同33.5%)、女子は27.0%(同27.0%)で、 前年度並みの低い合格率を維持。商業科42.5%(同34.5%)、工業科55.7%(同51.9%)、総合学科37.5%(同34.0%)などでは合格率が上がり、 普通科志向の目立つ入試になりました。文化・スポーツ等特別推薦の応募者に対する合格率は39.9%(39.4%)という結果です。

平均合格率が30%前後という、いわゆる「狭き門」。それが都立推薦入試です。そんな中、わが稲門学舎・板橋校、2016年の 都立高校・推薦合格率 は、実に 62.5%という、まさにシンデレラ・ストーリー。

“勝ち運”を貰ってきたのでしょうか。私の“稲門キャリア”の中でも、近年、稀に見る高い合格率です。おそらく、東京都全体の塾で見たとしても、かなり上位に入るほうではないかと思います。それにしても、なぜこれほど高い数値を弾き出すことができたのか。

推薦入試の内容は、大きくわけて3つあります。

集団討論  作文(小論)  個人面接

これに調査書、つまり内申点が加味されて選抜がおこなわれます。わたしたちが、どのような入試対策を講じたのかというと…

「さほど対策はしなかった」

というのが正直なところです。もちろん、一部の希望者には、面接対策や自己PRカードの内容を添削したりしましたよ♪でも、 可能性の低い推薦の対策に時間を取るくらいなら、一般入試の勉強をしなさい、というのが私の方針でした。それは例えるなら、宝くじを買って高額当選を期待するのではなく、(当たり前ですが)地道に働いて、コツコツお金を稼ぐ道を歩むのと似ているかもしれません。

塾によっては、“これでもか!”と言わんばかりに「推薦入試対策」をウリにしているところも、少数ではありますが実際に存在します。でも果たして、それはどれくらい効果があるのだろう…なんて、私は「専門家」の立場で疑問に思ったりします。だって、どれだけ“推薦対策”を講じたとしても、
結局、
内申点が低ければ、お話しにならない
わけで…。
どれだけ着飾ったとしても、結局、中身が伴わなければ本当のイケメンにはなれないのと同じですよね???(◎o◎)

え~、冗談はさておき…(笑)
健康診断の前だけダイエットしても意味がないのと同様、推薦の直前になって慌てて対策を取ったとしても、たかが知れていると、私は思うのです。“面接の場で、どういうことを話すか…?”が大事なのではなく、“これまでに、どういう努力をしてきたか…?”が問われる。安いメッキは、すぐに剥(は)がれます。本物の輝きは、自然と滲(にじ)み出るもの。つまり、普段の習慣 がモノを言うのです。そんな難関をくぐり抜けた合格者を分析してみると、いくつか共通点がありました。

①毎日、自習に来ていた
 ※保護者アンケートでも、推薦合格者の97%が「教室自習を利用している」との回答

②定期テスト2週間前には、テスト範囲を終わらせていた
 ※テストまでの残り2週間は先取り学習をストップし、
  テスト範囲のアタマに戻って反復演習

③結果的に、内申が“大幅に”上がった
 ※先月の『室長レター』を参照してくださいhttps://staging.weg.jp/letter/letter-2288/

そして、彼ら自身に合格の要因を訊ねると、内申点が上がったことを理由に挙げる子が圧倒的に多かったのです。「集団討論がうまくいった!」「作文が書けた!」「面接でうまく話せた!」と言う子は、ひとりもいませんでした。でもその結果が、 62.5%ということなのです\(^o^)/

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シンデレラ・ストーリーと聞くと、とかく「短期間で、見違えるほどの成長と幸福を手にした成功物語」と、わたしたちは思いがちです。そして、その根底には「たいした苦労もしないで、運がよかっただけだ」とか、「てゆーか、たまたまでしょ?」といった文脈が流れているのも、また事実です。

ところが、私が知っている今年の“シンデレラ”たちは、みな一様に、努力家でした。では、残念ながら不合格だった子が努力していなかったかというと、そんなことはない。まだチャンスはあるのです。そのチャンスは自ら取りに行かないと掴めません。だから、悲観的になる必要はありません。「自分には、合格するための努力が足りなかっただけ」「自分には、合格するための努力が足りなかっただけ」と思って、また今日から努力を続けるのです。試験当日まで、残された日々を精一杯生きる。自分に与えられた試練を乗り越えるとは、そういうことです。

私は、『変えることのできない過去をくよくよ悩むくらいなら、いま、自分に何ができるのかを考えたほうが、ましだ』と思うのですが、皆さんはいかがでしょうか。

(※『シンデレラ』は、ウォルト・ディズニーの恋愛ミュージカル・ファンタジー映画。でも、私はけっして“ディズニー好き”というわけではありません\(^o^)/)

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ちなみに、日本の宝くじの賞金配当率はおおよそ48%で、世界でも類を見ない低水準。なんと52%も主催者に持っていかれるのです。皆さんご存知でしたか?「買わなきゃ、当たらない」とか、よく言いますよね。「買っても、たいして当たらない」というのが実状なんですね。

そんな私も、実は昨年末に「ジャンボ宝くじ」を買っていました(笑)その結果は、言うまでもありません…(+o+)

どうやら、地道に努力したほうが良さそうですね(-ω-)♪
「シンデレラ・ボーイ」を目指して…。

稲門学舎 板橋校
根本 渉

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