『メリハリ』
夏休みがスタートしました。
夏の学習計画は、もう立てられましたか?
受験生にとってこの夏は、いわゆる‘’天王山‘’です(天王山の意味がわからない人は辞書で調べておいてください)。
40日間、どのように過ごすかで、半年後に控えた入試本番の成果が決まります。
すでに受験に向けて取り組み始めて久しい人も、部活を引退したばかりで、これから本腰を入れて始めるという人も、これからが勝負です❗
さて、夏期講習を直前に控え、巣鴨校に続続と受験生が相談に来ます。
その中の、とある受験生とのやり取りです。
受験生(以下、A君)「夏休み中に、できるだけ勉強したいんです」
私 「ずいぶん気合が入ってるね。ようやくエンジンがかかったという感じだね」
A君「はい。今まで部活一筋だったので、引退した今は受験勉強に専念できるんです‼」
私 「そうか、それは頼もしいね。じゃあ、夏休みが始まったら、起きている時間はすべて勉強にあてられる、ということだね❗」
A君「・・・はい。そうしたいんですが・・・」
私 「ん?どうした?」
A君「・・・」
私 「遠慮しなくていいから、思っていること言ってごらん」
A君「はい、実は・・・」
私 「(A君の次の言葉を待っている)」
A君「・・・勉強する自信がないんです」
私 「あれ?さっきとはずいぶんテンションが下がるね。何が気がかりなのかな?」
A君「今まで、1日に何時間も勉強をしたことがないので、本当にできるのか心配で・・・」
私 「なるほど。自分が何時間も勉強している姿がイメージできない、というわけだね」
A君「それに、自分の集中力がどれだけ持つのかも自信がなくて・・・」
私 「これまでと同じ生活に、受験勉強だけを取り入れようというのが間違いなんだよ」
A君「でも、どうすれば・・・」
私 「うん。まずは、環境を変えること。勉強の中身だけでなく、それを行う環境も併せて取り入れてみるといいよ」
A君「家ではなく、塾で勉強するってことですか?」
私 「そう。今までの勉強以外の生活は、家の中でそのまま行えばいい。逆に、勉強に関しては、家には持ち込まず、すべて塾の教室の中だけで行う、というメリハリをつけてみるといいよ」
A君「夏休みの宿題も、受験勉強も、すべて塾でやる、ということですか?」
私 「うん。人は、『いつでもできる』と考えていると、結局はなかなかやらないものなんだ。教室が開いているうちに全部やろう、と考えると、集中力もスピードも増していくよ」
A君「はい、確かにそうですね」
私 「そして、途中であっても教室が閉まると同時に、その日の勉強はやめて、家に帰っても続きをやらない。家では自分の好きなことや勉強とは関係ないことに没頭する時間を過ごす」
A君「勉強しなくていいんですか?部活の先輩は、1日最低8時間以上は勉強したって聞きましたけど・・・」
私 「さっきも言ったように、初めはメリハリが大切なんだ。頭の切り替えが上手にできないうちは、すべてが中途半端になりがちだ。だから、環境と同時に、やることも切り替えていく。慣れていけば、自然と場所は関係なく、始めに言った通り、文字通り、起きている間中はずっと勉強している、という状態が作れるようになっていくよ。だから焦らないことだ」
A君「はい!やってみます!!」
習慣というものは、そう簡単には変えられません。
今までの時間の過ごし方を大きく変える、という場合はなおさらです。
まずは、この夏休み、トーモンでそれらを変えていくきっかけを作ってみましょう。
夏期講習期間中、教室は朝の8時半から17時40分まで開いています。
お昼休みを除いても、1日最大8時間は勉強する環境があります。
その日常の変化と積み重ねが、半年後に大きな変化となって表れてくることでしょう。