『自分の価値は?』
皆様こんにちは!
新学期が始まって1ヶ月が立ちましたが、楽しく過ごせていますでしょうか?
今回お話しさせていただくのは、高校1年生の話です。
長い受験期を経て、念願の志望高校に合格しました。
期待いっぱいで高校生活を始めたのですが、その授業進度の早さ、問題自体の難解さ、課題・小テストの多さに圧倒されてしまいます。
「これから楽しい高校生活!」と思ったら4月から受験期並みに毎日勉強している自分。
これだけでも気が滅入るのですが、クラスメイトや部活動の先輩や先生との対人関係などストレスも抱えています。
そしてここからが辛いところです。中学校では解けない問題の方が少なく、自分が解けない問題は、周囲も解けないことが普通でした。しかし高校では、自分が解けない問題をクラスメイト達はスラスラ解いていくのです。そこに驚き、自信を失ってしまいました。
受験期では、志望校合格という目的に合わせ、自分の得意を伸ばし苦手を克服する勉強、どちらかと言うと「自分から攻める勉強」でした。しかし今は、先生から出される課題や次回の小テストの勉強、英語や古文単語の意味調べなど作業が多く、また日本語訳が全然進まず、数学も1問1問が難しくて進まない、「追われる勉強」になってしまったのです。
どうしてここまで具体的に書けるのか……実はこれ、私自身の体験談なのです。
でも、同じ想いをしている生徒はたくさんいるのです。稲門学舎にも毎年います。
顔の表情がどんどん暗くなっていくのです。そこで私は生徒達にこう言っています。
和田(私)「今、苦しいんだよね?私もそうだったんだよ。でも続ければ絶対差が出てくるよ」
生徒「そうなんですか?でも私は和田先生ほど頑張れないかもしれないです」
和田「自信、なくしてる?」
生徒「はい、正直言うと、すごい自信なくしました。皆、本当にすごいんです」
和田「うん、私も同じように思った。何で習っていないことを皆できるのか不思議だった。
でもね、今はすごくても、みんな意外に続けられないんだよ」
生徒「どういうことですか?」
和田「最初は、緊張感を持って続けていた予習や復習も、部活や遊びに優先順位が負けて出来なくなってしまうんだよ。だから、辛くてもコツコツ続けていると、今は見上げてしまうくらいのクラスメイト達を追い抜くこともできる」
生徒「でも、本当に私にできるんでしょうか?」
和田「うん。スポーツやほかのことはわからないけど、勉強は必ずできるようになる。
約束できる」
生徒「本当ですか?」
和田「うん、勉強は正しいやり方と、それを繰り返す時間さえ確保できれば大丈夫!だから、今は辛いだろうけど、苦しんでいるときが一番成長できるときだからね。
たくさんある課題の中で、優先順位をつけ、力の抜き方を見つけていくと続けていけるから、それを今からしっかり教えていくね」
生徒「はい、よろしくお願いします!」
生徒の顔がぱっと明るく輝く瞬間です。
勉強の偏差値は、あくまで現時点の能力(読解力・暗記力)を計る“ものさし”に過ぎません。そのものさしに囚われすぎ、また「勉強が以前ほどスラスラ解けない自分」にイライラしながら、自分の価値を見失い、今やこれからの人生を楽しめなくなることは少し違います。
もし、今、勉強で同じように自信を失っている人がいれば、是非ご相談くださいね。