『10分前登校のススメ』
王子校を開校してこの1年半を振り返り、ほんの些細な取り組みの中で、一定の成果が上がったことを2つ、ご報告させて頂きます。
その1 ~10分前登校~
王子校では、1回90分の授業を余すところなく、より充実させるために、授業開始10分間登校を推進しています。そして、10月13日(木)の授業で、ついに出席生徒全員の10分前登校が達成されました。
生徒が授業開始時間に遅刻することは滅多にありませんが、「10分前」となると、なかなか全員が揃うことはありませんでした。たかが10分されど10分なのです。
新学期が始まる9月初旬、講師全員が集まり、どうしたら10分前登校が達成されるか議論したところ、答えは非常にシンプルでした。「まずは、我々が生徒を迎え入れる態勢を、きっちり整えよう!」と。生徒が登校する時間のさらに5分前には、受付カウンターで待機し、扉が開いたら明るく元気よく挨拶する。そして、担任の先生が、生徒一人ひとりを座席まで案内する。そんな当たり前のことを1ヶ月間徹底したのでした。
また、授業開始時刻から5分が経過しても生徒が来ていない場合は、自宅へ電話入れをしていますが、気づいてみると、その件数がめっきり減ったのでした。今では1週間で1件あるかないかです。
当たり前・当然と思われることは、得てして手を抜きがちです。成績を上げ、自信を持たせることには直結しないと勝手に判断している間接的なことの中に、大切なことがたくさんあるのかもしれません。その一つ、「決められたルールを守れる雰囲気づくり」が、学習習慣を変える上での土台・基礎となることに、私は改めて確信を深めました。
常々私は、稲門の夏季・正月特訓合宿を通じて、1分1秒を無駄にしないことの大切さを実感してきたのですが、それを、合宿だけではなく、普段の教室でも体現したいと思いを巡らしてきました。ただこれは、一部の生徒だけが実践できていても効果は今一つです。今後も教室一丸となって、10分前登校を推進して参ります。
11月号では、「その2 ~自習~」についてお話しいたします。