『高校受験』

 
   3月1日は、都立高校の合格発表日でした。中学3年生・都立志望の生徒において、残念ながら、今年は1名だけ合格できなかった生徒がいたのですが、他全員は、見事第一志望への進学を決めてくれました。合格した皆さん、おめでとうございます!

その1名というのが、1月号にも登場した“Mさん”でした(※ちなみに、このレターは、Mさんに承諾を得た上で書いています)。狙っていた学校は、毎年倍率が高くなることで有名な都立高校。自己採点の分析では、ギリギリのところかな…と、わたしたちは、試験翌日の2月24日に話していました。結果的には、残念ながら…惜しくも届かず。

10年分の過去問の中でも、最高点は5教科・370点。Mさんとは、常日頃から「5教科で400点!」を合言葉に、この2か月間、特訓してきました。それが、今年の入試本番で410点を超えられたことには、彼女自身も言う通り、達成感がありました。ですが、本当に「悔しい」という感情ともに、彼女の力になれなかったことを思うと、忸怩たる思いが込み上げてきます。

実を言うと、先に合格の報告に来ていたお友達から、既にMさんの合否は聞かされていたのですが、夜まで待っても教室に姿を見せないため、私は、3月1日の最後、全員が帰ったあとの教室から、彼女の自宅へ電話しました。

「お力になれず、申し訳ありませんでした」

と。そこで、お母様から頂いたお言葉が、私は今でも忘れられません。

「本人が最後まで頑張っている様子が見られたので、親としては満足しています。
稲門に通わせて良かったです!」

満足のいく結果が出せなかったにも関わらず、そこまで言っていただけたことによって、私は、「この失敗を、絶対に無駄にしてはいけない!」と、強く心に誓いました。
 
 
 

 

 

 

 

無料体験のお申込み 電話で問い合わせ