『2ヶ月半の中学受験、決意の力』

『2ヶ月半の中学受験、決意の力』

昨年11月の半ばに入塾した小6のR君。集団授業塾で国語と算数を勉強したことはありましたが、内容は補習的なもので、中学受験用のものではありませんでした。学力診断テストを行ってみると、国語は十分な力を持っていましたが、算数、理科、社会では、ほとんど書けないという厳しい状況でした。

しかし、R君はどうしても日大豊山に行きたい気持ちが強く、何が何でもチャレンジしたいとのことでした。時間は非常に限られていますので、どういう配分で勉強し、科目ごとの目標得点を定めて授業計画を立てていきました。

まずは算数です。補習の算数と中学受験の算数はご存知の通り全く違います。絶対に欠かせない単元だけに絞り、基本問題だけを繰り返し演習してもらいました。
理科と社会は暗記しなければならないことが多いですが、逆に言えば、覚えてしまえば得点できる科目です。稲門学舎の自習制度では、半分以上の時間を理科の2分野と社会の歴史に費やしてもらいました。国語は、知識面の不足を補う程度に抑えました。

入塾して以来のR君はとにかく毎日塾に来て、同級生としゃべるわけでもなく黙々と勉強を重ねていきます。その姿勢が立派で、ある時、気になって聞いてみたのです。
「R君はすごいね。家では漫画とか読むの?」
「はい。」
「あ、そうなんだ。先生も漫画がすごく好きなんだけど、何を読んでいるの?」
私はてっきり、現在連載中の人気少年漫画の名前が挙がってくるものだと思っていましたが、
「北斗の拳です。」
「……。へぇ~すごいね。どのキャラクターが好きなの?」
「ラオウです。」
……まさか世紀末覇者に憧れているとは。
彼のまっすぐで揺るぎない姿勢の理由がわかった気がしました(笑)。

12月半ばから過去問題集を解き始め、冬期講習と特訓合宿の両方に参加してとにかくやり込んでもらい、本番を迎えました。
結果は、初日で1発合格。
最後まで諦めずに想いを実現させた、本当に見事な受験姿勢でした。
R君の今後の活躍が本当に楽しみです。

 

 

 

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