『反抗期と育て方 』
皆様こんにちは。
暑い夏もようやく終わりが近づいてきたように感じる今日この頃です。
しかし受験への熱はこれから更に熱くなるところです。
そんな中、9月に入って受けた相談で繰り返し耳にした言葉があったので、書かせていただきたいと思います。
「家でものすごい暴言を吐いていて、自分の娘ながら、耳を疑います。」
「何を言っても、『うるさい、わかっている。』としか言わないんです。
こっちは実際に勉強してないから言っているのに。」
「私の育て方が間違ってきたんでしょうか?」
「昔は優しい子だと思っていたのに、ずっとこのままでしょうか?」
反抗期と受験、特に高校受験は見事に重なっています。
親は、わが子を高校に入学させるために必死で考え、行動します。成績を受け取りに三者面談に行き、休みの日は、子どもと高校見学に出向く。休む暇もありません。しかし、当の本人は行きたい高校さえ決めかね、勉強もほどほどに、携帯電話ばかり見ているわけです。怒りが込み上げてこない方がおかしいでしょう。
しかし、「勉強しなさい」と言えば、その何倍もの熱量で子どもから怒りをぶつけられるわけです。
……書いていて、本当に大変だと思います。
私も娘がいるので、近い将来そうなるでしょう。
でも、一旦冷静になりましょう。
自分の子どもに反抗期が来ていると言う事は、それは今までの皆さんの育て方が間違っていなかった何よりの証拠なのです。
親になると忘れてしまいますが、子どもは子どもで日々闘っています。
学校で、部活で、それぞれの人間関係を調整しながら生きているのです。
私たちの頃とは違い、携帯電話の普及で10代のコミュニケーション手段はより複雑化し、弱体化しているように思います。顔の見えない仮想空間で、より簡単に他人とつながるからこそ、より簡単に傷つけ合っています。
その中では、毎日を過ごすだけでも、ものすごいストレスなのかもしれません。
学校や部活の人間関係では、子ども達が言いたいことを言えているかどうか疑問です。
すぐに「○○がこう言っていたよ。」とネット上に書かれてしまいますから、簡単なつぶやきすら逆にできなくなっているのではないでしょうか?
ですから、そんなストレスを自宅で、それも自分より強い大人に向けている時点で、その子供は強いのです。そのストレスを同級生や自分より弱い存在にぶつけているより、よっぽど真っ当なのです。
お母さん、お父さん。
反抗期の子ども達を、否定しないでください。
もし、親の前ですら良い子を演じ始めたら、それこそ危険な信号です。ストレスの捌け口がどこかに移動した可能性があるからです。
反抗期には必ず終わりが来ます。
いつかは断言できませんが、必ず来ます(徐々に来ます)。
それまでは、反抗期のわが子を、「むかつくなぁ。でもこれでいいんだ。」と受け入れてあげてください。
もし、どうしても我慢ならない場合は、是非、稲門学舎にご相談ください。
言いたいことを、皆さんに代わって、必ず伝えます。